こんにちは。積水ハウス検討ガイド、運営者のマコトです。

積水ハウスというと木造のシャーウッドのイメージが強い方も多いと思いますが、実は鉄骨系の商品ラインも展開されています。カタログや展示場で「イズロイエ」という名前を見て、「積水ハウスは木造だけじゃなかったのか」と気になった方もいるのではないでしょうか。3階建てを検討している方の中には、「構造が心配だけど大丈夫なのか」と感じている方もいるかもしれません。

この記事では、積水ハウスの軽量鉄骨と重量鉄骨がそれぞれどのような構造なのか、木造とは何が違うのか、どんな敷地や建て方で選ばれる傾向があるのかを、宅建士の視点から整理してご紹介します。

この記事を読むとわかること

  • 積水ハウスにある3つの構造(木造・軽量鉄骨・重量鉄骨)の違い
  • 軽量鉄骨(イズロイエ)の特徴
  • 重量鉄骨(フレキシブルβシステム)が使われる場面
  • 耐用年数や防音性など、さらに詳しく知りたいときの調べ方

先に結論をお伝えします。

積水ハウスには、木造の「シャーウッド構法」に加えて、軽量鉄骨の「ダイナミックフレーム・システム」(イズロイエ)、重量鉄骨の「フレキシブルβシステム」という構造があります。軽量鉄骨は主に1〜2階建て、重量鉄骨は3・4階建てに対応した構法という位置づけです。

どの構造が合うかは、階数や敷地条件、好みの間取りによって変わってくるため、一概にどれが優れているとは言えません。この記事では、まず構造そのものの違いを整理していきます。

積水ハウスの構造の種類

まずは、積水ハウスにどのような構造の種類があるのか、全体像から整理していきましょう。

木造・軽量鉄骨・重量鉄骨の3つの構造

積水ハウスには、大きく分けて3つの構造があります。1つ目は木造の「シャーウッド構法」、2つ目は軽量鉄骨の「ダイナミックフレーム・システム」(ブランド名はイズロイエ)、3つ目は重量鉄骨の「フレキシブルβシステム」です。積水ハウスといえば木造のシャーウッドを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実際には鉄骨系の商品ラインも長く展開されてきました。

このうち軽量鉄骨は主に1〜2階建ての住宅に採用される構造で、重量鉄骨は3・4階建てに対応した専用の構法です。同じ鉄骨でも、使われる鋼材の太さや構造の考え方が異なるため、階数や建て方によって使い分けられているとイメージしていただくとわかりやすいと思います。

どの構造を選ぶかによって、間取りの自由度や外観の印象、価格感なども変わってきます。「木造か鉄骨か」で迷っている方は、まず自分がどのような暮らし方・敷地条件を想定しているかを整理したうえで、担当者に相談してみるとよいでしょう。木造シャーウッドとの詳細な比較は、後ほどご紹介する別記事もあわせて参考にしてみてください。

軽量鉄骨(イズロイエ)とはどんな構造か

軽量鉄骨とは、比較的薄い鋼材を使った鉄骨構造のことで、積水ハウスでは「ダイナミックフレーム・システム」という名称の構法を採用し、「イズロイエ」というブランド名で展開しています。柱や梁に鉄骨を用いることで、木造と比べて高い強度や耐久性が期待できるとされている構造です。

鉄骨は木材よりも強度に優れる素材のため、開口部を大きく取りやすい、部屋の間仕切りの自由度が高いといった傾向があると言われています。また、鉄骨は経年による反りやねじれが木材よりも起きにくいとされ、長期間にわたって構造の安定性を保ちやすい点も特徴の一つとして挙げられます。

ただし、壁の厚みや使用される鋼材の具体的な規格といった詳細な数値については、公式サイト上で確認できる情報が限られています。カタログや展示場で実物を見ながら、担当者に詳しい仕様を確認することをおすすめします。断熱性能やメンテナンス面での木造との違いが気になる方は、後述する比較記事もあわせてご覧ください。

重量鉄骨とはどんな構造か

重量鉄骨は、軽量鉄骨よりも太く厚みのある鋼材を使った構造で、積水ハウスでは3・4階建て専用の構法「フレキシブルβシステム」として展開されています。この構法は「梁勝ちラーメン構造」という考え方を採用しており、柱と梁の接合部を強固にすることで、柱の本数を抑えながら大きな空間を確保しやすいという特徴があります。

梁勝ちラーメン構造では、柱の位置を比較的自由に設定できるため、変形地や狭小地など、敷地の形状に制約がある土地でも設計の自由度を確保しやすいとされています。1階を店舗やガレージにしたい、限られた床面積を有効活用したいといった要望に応えやすい構法と言えるでしょう。

木造や軽量鉄骨と比べると、階数が上がるほど建物にかかる荷重や地震時の揺れの影響が大きくなるため、より高い構造強度を持つ重量鉄骨という選択肢が用意されている、とイメージしていただくとよいと思います。次の章で、重量鉄骨が実際にどのような場面で選ばれているのかを詳しく見ていきます。

木造シャーウッドとの詳細比較は別記事へ

木造と鉄骨の構造模型を並べて比較するイメージ

この記事では、木造・軽量鉄骨・重量鉄骨という「構造そのものの違い」に絞ってご紹介しています。断熱性能やメンテナンス頻度、保証内容といった、木造シャーウッドと鉄骨系との詳しい比較については、内容が多岐にわたるため、別記事で詳しく整理しています。

「結局、木造と鉄骨のどちらが自分に合っているのか」という視点で比較検討したい方は、積水ハウスの木造と鉄骨の違いを比較した記事もあわせてご覧いただくと、より判断がしやすくなると思います。構造の名称や位置づけを理解したうえで比較記事を読むと、内容がすっと頭に入りやすくなるはずです。

木造・軽量鉄骨・重量鉄骨のどれを選ぶにしても、展示場では実際に構造模型や断面サンプルを見ながら説明を受けられることが多いので、写真や資料だけでなく、現地で手に触れて確認してみることをおすすめします。木の質感と鉄骨の質感の違いを体感すると、カタログを読むだけでは気づきにくい印象の違いに気づくこともあります。

重量鉄骨(フレキシブルβシステム)が選ばれる場面

ここからは、重量鉄骨が実際にどのような場面で選ばれているのか、具体的に見ていきましょう。

3・4階建てで重量鉄骨が使われる理由

3階建てや4階建ての住宅では、1〜2階建てに比べて建物全体にかかる荷重や、地震が起きたときの揺れの影響が大きくなります。そのため、より高い構造強度を持つ重量鉄骨のフレキシブルβシステムが専用構法として用意されています。梁勝ちラーメン構造によって柱の本数を抑えられるため、限られた敷地でも各階の床面積を確保しやすいというメリットがあります。

都市部の狭い土地で3階建てを建て、1階を駐車場や店舗、2〜3階を居住スペースにするといった建て方は、重量鉄骨が向いているケースの代表例です。二世帯住宅で各世帯のフロアを分けたい場合にも、階数を確保しやすい重量鉄骨が選ばれる傾向があります。

なお、重量鉄骨は専用の構法や部材を使うぶん、木造や軽量鉄骨と比べて建築費用が上がる傾向があると一般的に言われています。具体的な坪単価や総額のシミュレーションについては、記事の後半でご紹介する別記事を参考にしていただくのがよいと思います。

💰 宅建士マコトより

重量鉄骨は建築費用が上がりやすい構造ですが、建物本体の価格そのものについては別の考え方があります。

オーナー紹介ルート経由なら建物価格の3%以上の割引が期待できます。例えば、3000万円なら約90万円、4000万円なら約120万円の割引が期待できるため、構造にこだわって総額が上がりやすい重量鉄骨の場合ほど、実質的なメリットも大きくなる可能性があります。

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耐震性能とシェルテックウォール

シェルテックウォールの外壁断面をイメージした資料

積水ハウスの鉄骨系住宅は、高さ60メートルの高層ビルと同じ耐震基準で構造計算が行われており、震度7相当の揺れに対しても倒壊しないことを確認済みとされています。3・4階建てのように建物の重心が高くなりやすい建て方でも、この耐震設計の考え方が土台になっています。

外壁には「シェルテックウォール」という外壁材が採用されており、シェルテック・コンクリートという素材を使用しています。この外壁は1時間耐火外壁として国土交通大臣の認定を受けており、通常は建築に制約が多い防火地域でも建築が可能になっている点が特徴です。都市部の密集した住宅地で家を建てたいと考えている方にとって、選択肢が広がる要素の一つと言えるでしょう。

耐震等級についても、積水ハウスでは木造・鉄骨を問わず、最高ランクである耐震等級3の取得が可能とされています。構造や階数にかかわらず、しっかりとした耐震性能を確保できる体制が整えられている点は、安心材料として押さえておきたいポイントです。

向いている敷地・向いている人

都市部の狭小地に建つ3階建て住宅のイメージ

重量鉄骨が向いているのは、都市部の狭小地や変形地など、敷地の形状に制約がある土地です。梁勝ちラーメン構造によって柱の配置に自由度があるため、限られた敷地でも間取りを工夫しやすいという利点があります。防火地域で家を建てたい方にとっても、シェルテックウォールによる耐火性能は選択肢を広げる要素になります。

また、1階を店舗や事務所にして2階以上を住居にしたい方、二世帯住宅で世帯ごとにフロアを分けたい方、限られた土地で延床面積を確保したい方などにも、重量鉄骨は選択肢に入りやすい構造です。一方で、郊外のゆとりある敷地で平屋や2階建てを検討している場合は、重量鉄骨にこだわる必要はなく、木造や軽量鉄骨も含めて幅広く比較検討するとよいと思います。

どの構造が向いているかは、敷地条件だけでなく、家族構成やライフスタイル、予算感によっても変わってきます。展示場や個別相談の場で、自分たちの土地の条件を伝えたうえで、どの構造が適しているか相談してみることをおすすめします。

耐用年数・防音性が気になる方へ

鉄骨構造を検討する際、「どのくらい住み続けられるのか」「上下階の音は響かないのか」といった点が気になる方も多いのではないでしょうか。耐用年数や防音性能は、構造の種類だけでなく、床の仕様やメンテナンスの状況など複数の要素が関わってくるテーマのため、この記事では概要にとどめ、詳しくは専門の記事に譲りたいと思います。

軽量鉄骨の耐用年数について詳しく知りたい方は、積水ハウスの軽量鉄骨の耐用年数を解説した記事で整理していますので、そちらをご覧ください。上下階や隣室への音の伝わりやすさが気になる方は、積水ハウスの防音性能を解説した記事で床構造や対策の考え方をまとめています。

このほか、鉄骨造でのシロアリ被害のリスクや火災保険の考え方が気になる方もいらっしゃると思います。シロアリについては木造と鉄骨で対策の考え方が異なるためシロアリ対策を解説した記事を、火災保険については構造によって保険料が変わる場合があるため火災保険の考え方を解説した記事を、それぞれ参考にしてみてください。積水ハウス全体の評判が気になる方は、積水ハウスの評判をまとめた記事もあわせてご覧いただけます。

積水ハウスの軽量鉄骨と重量鉄骨のまとめ

積水ハウスには、木造のシャーウッド構法に加えて、軽量鉄骨の「ダイナミックフレーム・システム」(イズロイエ)と、重量鉄骨の「フレキシブルβシステム」という構造があります。軽量鉄骨は主に1〜2階建て、重量鉄骨は3・4階建てに対応した専用構法という位置づけで、どちらも高い耐震性能を確保できる点が特徴です。

重量鉄骨は、梁勝ちラーメン構造による設計の自由度や、シェルテックウォールによる耐火性能を生かして、都市部の狭小地や変形地、店舗併用住宅などで選ばれる傾向があります。どの構造が自分たちに合っているかは、敷地条件やライフスタイルによって異なるため、木造との比較記事や耐用年数・防音性の記事もあわせて参考にしながら、担当者に相談してみるとよいでしょう。

構造以外も含めた積水ハウスの商品ラインナップ全体を見渡したい方は、積水ハウスの商品一覧をまとめた記事もあわせてご覧ください。

よくある質問

Q. 積水ハウスは木造専門のメーカーですか?

木造のシャーウッドが有名ですが、軽量鉄骨の「イズロイエ」、重量鉄骨の「フレキシブルβシステム」という鉄骨系の商品ラインも展開しています。木造・軽量鉄骨・重量鉄骨の3つの構造から選べる点が特徴です。

Q. 軽量鉄骨と重量鉄骨は何が違いますか?

使用する鋼材の厚みと、対応する階数が異なります。軽量鉄骨は比較的薄い鋼材を使い主に1〜2階建てに、重量鉄骨は厚みのある鋼材を使い3・4階建て専用の「フレキシブルβシステム」として展開されています。

Q. 3階建てを建てるなら重量鉄骨になりますか?

積水ハウスの商品体系上、3・4階建ては重量鉄骨のフレキシブルβシステムに対応する構法が用意されています。具体的な対応可否や商品プランについては、担当者に確認することをおすすめします。

Q. 軽量鉄骨の耐用年数はどのくらいですか?

耐用年数はメンテナンスの状況など複数の要素で変わるため、この記事では詳しく触れていません。積水ハウスの軽量鉄骨の耐用年数を解説した記事で詳しく整理していますので、そちらをご覧ください。

Q. 鉄骨造は音が響きやすいと聞きましたが本当ですか?

音の伝わり方は床の仕様や施工方法によっても変わるため、構造だけで一概には判断できません。積水ハウスの防音性能を解説した記事で、床構造や対策の考え方を詳しく整理しています。

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