こんにちは。積水ハウス検討ガイド、運営者のマコトです。

積水ハウスの和モダン住宅を調べると、深い軒のある平屋、木と石を組み合わせた外観、畳や格子を取り入れた内装など、さまざまな実例が見つかります。一方で、和の要素をどこまで入れると落ち着いた印象になるのか、シャーウッドと鉄骨のどちらが向くのか、費用がどれほど増えるのかは分かりにくい部分です。

和モダンは、畳や障子を多く使えば完成する様式ではありません。屋根と軒の水平ライン、素材の色数、窓から見える庭、低い家具、光と影のバランスを一体で整えることが重要です。

この記事では、私が積水ハウスのモデルルームで撮影した写真も使いながら、和モダンな外観・内装・平屋のつくり方を整理します。費用と仕様の確認方法、和を足しすぎて後悔しないための判断軸まで、宅建士の視点で解説します。

この記事を読むとわかること

  • 積水ハウスで考える和モダンの特徴
  • 外観・内装を整える具体的な要素
  • 和モダンと平屋・構造の関係
  • 追加費用と後悔を抑える確認方法

積水ハウスの和モダン実例

「和モダン」には、住宅業界で共通する公式の定義が見当たりません。一般には、日本家屋が持つ軒、土間、畳、格子、自然素材、庭とのつながりを、現代の間取りや設備、すっきりした線と組み合わせた住まいを指すことが多いとされています。

積水ハウスでも、和モダンという一つの商品へ当てはめるより、希望する暮らし方を外観、間取り、内装、外構へ落とし込む見方が適しています。実例写真から好きな要素を拾い、自宅の敷地と予算で再構成することが基本です。

宅建士としての確認ポイント:「和モダンな雰囲気で」という言葉だけでは、設計者と施主のイメージが一致しない場合があります。屋根、外壁、軒天、窓、床、建具、畳、庭に分け、採用したい写真と避けたい写真を共有してください。

和モダンの考え方

積水ハウスは2023年から「life knit design」を全国で展開しています。従来の和・洋・モダンといった固定的な分類ではなく、住む人の感性を起点に「静・優・凛・暖・艶・奏」という六つの感性フィールドで色・素材・形の好みを整理する考え方です。

そのため、現在の積水ハウスで和モダンを相談するときは、商品名やテイスト名だけでなく、「静けさを感じる暗めの木」「軒下から庭を眺めたい」「畳は使うが旅館のようにはしたくない」と伝える方が具体的です。好きな理由を色・素材・形へ分けると、設計者とイメージを共有しやすくなります。

和モダンを成立させる中心は、装飾の量ではなく、形と素材のつながりです。外観では低く伸びる屋根と軒、内装では床に近い視線と余白、窓辺では室内から軒下、庭へ続く奥行きが落ち着きを生みます。

ただし、昔の日本家屋をそのまま再現する必要はありません。断熱性、耐震性、空調、家事動線、収納といった現代住宅の条件を優先し、その上で和の要素を選ぶと、見た目と暮らしやすさを両立しやすくなります。

外観をつくる要素

積水ハウスの和モダンな外観では、屋根形状、軒の深さ、建物の水平ラインが大きな役割を持ちます。寄棟や切妻など勾配のある屋根は日本家屋の印象をつくりやすく、軒を深くすると外壁へ陰影が生まれます。

陸屋根や一部を水平に見せる構成でも、外壁の色、木調の軒天、窓の配置、植栽を整えれば、現代的な和の雰囲気をつくることは可能と考えられます。屋根だけで判断せず、道路から見える面全体の比率を見ることが大切です。

次の写真は、私が積水ハウスのデザインオフィス北海道モデルルームで撮影した外観です。屋根と庇の水平線、木調の天井、濃色の外壁、植栽を組み合わせる考え方を読み取れます。

積水ハウスのモデルルームで水平ラインと木調の軒を確認する外観実例

撮影:マコト(積水ハウス デザインオフィス北海道モデルルーム)

外壁は、白・灰・墨色など彩度を抑えた色を土台にし、木や石をアクセントへ使うと落ち着きやすくなります。ベルバーンやダインコンクリートなど外壁材の種類だけでなく、目地、窓枠、雨樋、換気口まで含めた見え方を立面図で確認してください。

玄関まわりでは、庇の厚み、格子、袖壁、アプローチの石や洗い出し調仕上げが印象を左右します。格子や木調材を多く並べるより、玄関やテラスなど見せ場を一つか二つに絞ると、現代的な余白を残しやすくなります。

植栽は建物が完成してから余った場所へ置くのではなく、窓からの見え方と道路からの外観を同時に考えます。和モダンな建物でも、カーポート、物置、室外機、道路境界のフェンスが別々の色になると統一感が弱くなるため、外構まで含む完成予想図が必要です。

内装をつくる要素

和モダンな内装は、畳、木、格子、和紙調の素材をすべて採用することではありません。床・天井・建具の木部を近い色へ寄せ、壁や設備の色数を抑えた上で、畳や格子を見せ場にする方法が現実的です。

床座に近い視線を意識し、ソファやテレビボード、窓台を低めにそろえると、横方向の広がりを感じやすくなります。天井を一部下げる、軒天と室内天井の素材感をつなぐ、間接照明で壁を照らすといった方法も、静かな陰影をつくります。

次の写真は、モデルルームの和室です。畳、木の天井、淡い壁、低い家具の組み合わせから、和の素材を絞りながら現代的に整える考え方を確認できます。

積水ハウスのモデルルームで畳と木の天井を組み合わせた和モダンな和室実例

撮影:マコト(積水ハウス デザインオフィス北海道モデルルーム)

和室を独立させるか、LDKの一角へ畳コーナーとして設けるかで使い方は変わります。来客の宿泊、子どもの遊び場、洗濯物を畳む場所、将来の寝室など、用途を先に決めると必要な広さと建具が見えてきます。

小上がりは空間を緩やかに分け、段差部分を収納へ使える場合があります。一方で、つまずきやすさ、ロボット掃除機の移動、天井までの距離、将来の身体状況も確認が必要です。和室の広さや費用の考え方は積水ハウスの和室を解説した記事で詳しく整理しています。

障子や格子は光を柔らかく見せますが、掃除、張り替え、破損時の交換も比較項目です。見た目が近い木製・木調製品でも、材質やメンテナンス方法は異なるため、サンプルと仕様書で確認してください。

平屋との相性

和モダンと平屋は、水平に伸びる外観、深い軒、庭に近い生活という点で相性がよい組み合わせです。積水ハウスでは鉄骨とシャーウッドの双方で平屋が案内されており、和モダンを木造だけの選択肢と考える必要はありません。

シャーウッドの平屋商品「RIRAKU」では、自然を身近に感じる暮らしや木の質感が紹介されています。公式実例には、日本家屋の空間づかいを参考にした三角屋根の平屋も掲載されており、現在の提案を確認する材料になります。詳しくはRIRAKUの公式ページで確認できます。

ただし、平屋は同じ延床面積の2階建てより広い敷地を必要としやすく、基礎と屋根の面積も増える傾向があります。深い軒や大開口を採用する場合は、日射、構造、屋根形状、防水、積雪条件によって設計と費用が変わる可能性があります。

道路や隣家から室内が見えやすい敷地では、庭に大きく開くだけでは落ち着きません。窓の高さ、袖壁、植栽、塀、カーテンを組み合わせ、座る位置からの視線と外からの視線を断面図で確認します。

中庭やコの字型の平屋は、複数の部屋へ光と庭の景色を取り込みやすい一方、外壁と窓の面積、動線、外構工事が増える場合があります。形の美しさだけでなく、冷暖房、清掃、排水、将来の補修まで含めて比較してください。

平屋を検討する際の注意点は積水ハウスの平屋で後悔しやすい点を整理した記事も参考になります。土地の広さと建物の配置を先に確認し、和モダンな意匠は実現できる範囲で調整すると予算を管理しやすくなります。

和モダンで後悔しない方法

和モダンで後悔を抑えるには、好みの写真を集めるだけでなく、生活条件と見積もりへ置き換える作業が必要です。見た目を構成する部材のうち、完成後に変えにくい屋根、窓、外壁、軒、床、建具を先に決めます。

その後、格子、照明、家具、植栽など調整しやすい部分へ予算を配分します。和の要素を増やすか迷ったときは、追加する前に、外した状態でも空間の線と素材が整っているかを確認してください。

和を足しすぎない

和モダンがまとまりにくくなる原因の一つは、好みの和要素を一つの空間へ集めすぎることです。畳、格子、丸窓、濃い柱、石、竹、和紙調照明を同時に使うと、各要素が主張し、住宅より店舗や宿泊施設に近い印象になる場合があります。

最初に、和を感じさせる主役を二つか三つに絞ります。たとえば「深い軒と庭」「畳と木の天井」「格子と低い家具」のように組み合わせ、壁や設備は白・灰・黒など抑えた色で支えます。

木部も、明るいオーク系、赤みのある木、濃いウォールナット系を無計画に混ぜないことが大切です。床、天井、建具、造作家具のサンプルを同じ場所へ並べ、昼の自然光と夜の照明で黄み・赤み・艶を比較します。

外観では、木調の軒天、格子、玄関ドア、フェンス、カーポートの木目と色を確認します。実物の木と木目調シートでは経年変化や補修方法が異なるため、素材名、保証、再塗装や交換の周期を聞いておきましょう。

「和風に見せる部材」を増やすより、窓や建具の線をそろえ、設備や収納扉を目立たせない方が、落ち着いた印象へつながることもあります。外観の色や部材で迷う方は積水ハウスの外観で後悔を抑える記事も確認してください。

内外を一体で計画

和モダンの魅力は、室内の素材だけでなく、軒下と庭まで視線が続くことにあります。リビングの床とテラスの高さ、室内天井と軒天の方向、窓枠と柱の線を近づけると、内外が連続して見えやすくなります。

次の写真は、低い天井の落ち着いた空間と大きな窓を組み合わせたモデルルーム実例です。座る位置から窓の先へ視線が抜ける構成は、和モダンな居場所づくりにも応用できます。

積水ハウスのモデルルームで低い居場所と窓への視線を確認する内装実例

撮影:マコト(積水ハウス デザインオフィス北海道モデルルーム)

窓を大きくすると開放感が出る一方、夏の日射、冬の熱損失、外からの視線、防犯、家具を置ける壁の減少が課題になります。軒の出と方位、ガラス仕様、カーテン、植栽を一つの断面で検討してください。

庭は、石やモミジを置けば和風になるわけではありません。室内で過ごす場所から見える範囲を優先し、一本の樹木、足元の植栽、照明、背景の塀を重ねると、限られた面積でも奥行きをつくりやすくなります。

積雪地域では、落雪位置、除雪動線、植栽の耐寒性、軒下の凍結も計画条件になります。大開口の前へ雪がたまると庭への出入りが難しくなるため、写真の印象だけでなく地域の気候に合う納まりを設計担当者へ確認してください。

費用と仕様の確認

積水ハウスの和モダンに共通する追加費用の定額はありません。屋根形状、軒の深さ、外壁材、木調仕上げ、大開口、造作、畳、外構など、採用する内容と施工範囲で金額が変わるためです。

見積もりでは、「和モダン仕様一式」のような合計額だけでなく、外観、開口部、内装、造作、外構へ分けて差額を確認します。標準案と希望案を同じ面積・数量で並べると、優先順位を付けやすくなります。

区分 主な確認項目 見積書で見る点
屋根・軒 形状、勾配、軒の出、軒天 屋根面積、構造、防水、雨樋
外壁・玄関 外壁材、格子、庇、木調材 施工範囲、下地、補修方法
窓・建具 大開口、障子、格子戸 寸法、ガラス、網戸、カーテン
内装・造作 畳、木質天井、間接照明 面積、品番、下地、配線
外構・植栽 テラス、石、塀、樹木 造成、排水、照明、維持管理

費用を調整する場合は、後から変更しにくい屋根、窓、軒、外壁を先に守り、家具や小物で代替できる装飾から見直します。格子やタイルも家全体へ広げず、玄関やリビングなど視線が集まる場所へ絞る方法があります。

外構費を建物と別に考えると、建物だけ完成した時点で予算が不足し、庭とのつながりをつくれない場合があります。土地の造成、境界、駐車場、カーポート、植栽、照明、排水まで含む総額で資金計画を作ってください。

標準範囲は商品、地域、契約時期、見積条件で異なる可能性があります。屋根や外壁の選択肢、木質天井、畳、造作、照明、外構が標準か追加かを仕様書で確認し、口頭の説明だけで判断しないことが重要です。全体の見方は積水ハウスの標準仕様を解説した記事で整理しています。

契約後に変更した場合は、見積書、仕上表、立面図、室内展開図、外構図が同じ内容へ更新されたかを確認します。宅建士としては、外観や内装の完成イメージと同じ程度に、品番、施工範囲、差額、変更日が契約図書へ残っているかを重視します。

積水ハウスの和モダンまとめ

積水ハウスの和モダンは、共通の定型商品へ当てはめるより、希望する静けさや自然とのつながりを、屋根、軒、窓、素材、家具、庭へ分解して考えることが大切です。現在はlife knit designの考え方もあり、テイスト名だけでなく、好みの理由まで共有する方法が適しています。

外観では水平ラインと深い軒、抑えた色、木・石・植栽の使い方が重要です。内装では畳や格子を増やすより、低い視線、余白、木部の色、光の陰影を整える方が、現代的な和の雰囲気につながりやすくなります。

平屋は和モダンと相性がよい一方、敷地、基礎・屋根面積、日射、視線、積雪、外構費まで確認が必要です。鉄骨とシャーウッドのどちらでも検討できるため、構造名だけで決めず、同じ要望を伝えたプランと見積もりで比較してください。

この記事の結論は、和の要素を足す前に、建物と庭の線、素材、色を整え、完成後に変えにくい部分から予算を配分することです。外構まで含む完成図と見積書を確認し、採用項目の品番・範囲・差額を書面へ残すと認識違いを抑えやすくなります。

積水ハウスへの相談ルートも比較したい方は、住宅展示場でアンケートを記入したり正式な担当者が決まったりする前に対象条件を確認しておくと安心です。仕組みと注意点は積水ハウスの紹介制度を解説した記事で確認できます。

よくある質問

Q. 積水ハウスで和モダンな家は建てられますか?

鉄骨とシャーウッドの双方で検討できると考えられます。屋根、軒、窓、内装、庭へ希望を分け、敷地条件と予算に合わせた提案を確認してください。

Q. 和モダンの外観をつくるポイントは?

屋根と軒の水平ライン、彩度を抑えた外壁、木や石のアクセント、窓から見える植栽を一体で整えることがポイントです。カーポートや室外機まで含む外観図で確認します。

Q. シャーウッドと鉄骨はどちらが和モダンに向きますか?

木の構造表現を重視するならシャーウッドは比較候補になりますが、鉄骨でも木質材や深い軒を使った提案は検討できます。構造名だけでなく、同じ要望によるプランと総額を比較してください。

Q. 和モダンの平屋で注意したい点は?

敷地の広さ、道路や隣家からの視線、日射、屋根と基礎の面積、積雪、庭と駐車場の配置を確認します。中庭や大開口は、外壁・窓・外構の費用も含めて比較が必要です。

Q. 和モダンはオプション費用がかかりますか?

採用する屋根、軒、外壁、木質仕上げ、畳、造作、外構によって追加費用が生じる場合があります。標準案との差額を項目別・施工範囲別に確認してください。

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