こんにちは。積水ハウス検討ガイド、運営者のマコトです。

「積水ハウスの窓ガラスって防犯対応なの?」「防犯ガラスは標準でついてくるの、それともオプション?」——打ち合わせが進むと、こういった疑問が出てきますよね。特に1階の窓や、家族が長く過ごす空間の防犯性は、後回しにすると後悔につながりやすい部分です。

実は積水ハウスは2004年以降の契約から、1階すべての窓と2階バルコニーに面する窓に「防犯合わせ複層ガラス」を標準装備しています。断熱と防犯の両機能を兼ね備えたガラスが、追加費用なしで採用されているのです。

ただし、知らずに建てると「そこまで標準だったの?」「どこから有料になるの?」と展示場でつまずくことも。この記事では、防犯ガラスの仕組み・費用・ペアガラスとの違い・後悔しない選び方まで、宅建士の視点でお伝えします。

この記事を読むとわかること

    • 積水ハウスの防犯ガラス標準仕様の範囲と構造
  • CPマークの意味と防犯性能の見方
  • ペアガラスと防犯ガラスの違いと費用目安
  • 宅建士マコトが考える「本当に必要な防犯対策」の判断軸

積水ハウスの防犯ガラスとは

まずは積水ハウスの防犯ガラスがどういう仕組みで、どの範囲に装備されているのかを整理しましょう。「防犯ガラスって、割れにくいガラスのこと?」という印象をお持ちの方も多いですが、正確には少し違います。

防犯ガラスの仕組みと中間膜の構造

防犯合わせ複層ガラスの断面構造図(Low-E・アルゴンガス・PVB中間膜)

防犯ガラスとは、2枚のガラスの間に特殊な樹脂中間膜(ポリビニルブチラール)を挟み込み、高温高圧で圧着した「合わせガラス」のことです。

通常のガラスはハンマーなどで衝撃を加えると粉々に割れて貫通できますが、合わせガラスは割れてもガラスの破片が中間膜に張り付いたまま保持されます。つまり「割れた穴を通じて鍵を解錠する」という最も多い手口に対して時間を稼ぐのが防犯ガラスの主な役割です。

ガラス破りによる住宅侵入では、大半のケースで「こじ破り(ドライバーなどでガラスを割って鍵を回す)」が手口として使われます。防犯ガラスはこの動作を5分以上かかるように設計されており、侵入に5分以上かかると約7割の不審者が諦めるという警察庁のデータがあります。

積水ハウスが採用している「遮熱断熱・防犯合わせ複層ガラス」は、さらに複雑な構造になっています。

  • 室外側:Low-Eガラス(特殊金属膜コーティング)→ 夏の日射熱を反射・冬の暖房熱を保持
  • 中空層:アルゴンガス封入層 → 断熱性向上
  • 室内側:防犯合わせガラス(ガラス+ポリビニルブチラール中間膜+ガラス)→ 防犯・飛散防止・UV99%カット

断熱・遮熱・防犯・飛散防止・UV対策の5つの機能を1枚のガラスが担っている、というのが積水ハウスの特徴です。これはかなり実用性が高い構造だと思います。

積水ハウスの窓ガラスの種類と標準範囲

「全部の窓に防犯ガラスが入るわけじゃないんですよね?」という疑問はよく聞きます。正確にはその通りで、標準装備の範囲には条件があります。

積水ハウスでは2004年以降に契約した物件から、以下の窓に防犯合わせ複層ガラスが標準装備されています。

  • 1階のすべての窓(腰高窓・掃き出し窓・開き窓など)
  • 2階のバルコニーに面する窓

一方で、以下の窓は標準装備の対象外となる場合があります。

  • 人が通り抜けられないサイズの小窓・FIX窓
  • 浴室の小窓
  • 防火地域・準防火地域で必要な網入りガラスが指定される窓

対象外の窓はいずれも「実際の侵入リスクが低い」理由から外れています。人が入れない小窓やFIX窓は侵入口として使われにくいためです。ただし、展示場での打ち合わせ時には「この窓は防犯合わせ複層ガラスの対象ですか?」と個別に確認しておくことをおすすめします。

対応シリーズについては、イズシリーズ(イズ・ステージ等)・シャーウッド(グラヴィス等)・ビエナ(重量鉄骨)と全シリーズ統一して採用されているため、木造か鉄骨かで差が生じる心配はありません。

窓の種類や仕様全般については積水ハウスの窓の種類と選び方でもまとめていますので、参考にしてください。

CPマークが示す防犯性能の基準

窓サッシに貼られたCPマーク認定ラベルのイメージ

防犯ガラスやドアを選ぶとき、「CPマーク」という表記を目にする機会があると思います。このマークは「Crime Prevention(犯罪予防)」の頭文字をとったもので、官民合同会議(警察庁・国土交通省・経済産業省・民間団体が連携した機関)が認定する「防犯建物部品」の合格証です。

CPマークを取得するためには、以下の厳しい試験をすべて通過する必要があります。

  • こじ破り試験:ドライバー・バールなどの工具でガラスをこじって貫通するまでの時間が5分以上であること
  • 打ち破り試験:ハンマー・ダンベル等で叩いて貫通するまでの時間が5分以上であること
  • 焼き破り試験:ガスバーナーで熱して穴が開くまでの時間が5分以上であること

つまりCPマーク付きの防犯ガラスは「どの手口で攻撃しても5分以上耐えられる」ことが第三者機関によって証明されています。先ほど触れた「5分以上かかると7割の不審者が諦める」というデータと組み合わせると、CPマーク=実質的な抑止力として機能することがわかります。

CPマークは「性能証明」だけでなく「魔除け」としても機能します。不審者は侵入前に窓やドアを観察することが多く、「CPマークあり=時間がかかる」と判断して別の物件に移る可能性があります。窓だけでなくサッシや雨戸にもCPマークの選択肢があります。

標準か・オプションかの整理と注意点

「標準と言われても、具体的にどこまでが無料でどこからが有料なの?」という点を整理します。ここ、気になりますよね。

積水ハウスの標準仕様の中に含まれるもの(追加費用なし):

  • 防犯合わせ複層ガラス(1階全窓・2階バルコニー窓)
  • サッシの2ロック(二重鍵)機能
  • サブロック(補助錠)機能

オプション扱いとなる可能性があるもの(追加費用が発生する場合あり):

  • トリプルガラス(3層構造)への変更
  • 電動シャッターの設置
  • 防犯フィルムの後貼り
  • 2階バルコニー以外の窓への防犯合わせガラス適用拡大

標準仕様の内容は契約時期・シリーズ・担当営業により異なる場合があります。特に「2階の特定の窓が対象かどうか」は確認が必要です。「標準のはずだったのにオプション扱いだった」というトラブルを避けるため、打ち合わせ段階で見積書に明記されているか確認してください。

標準仕様の全体像については積水ハウスの標準仕様一覧にまとめています。

トリプルガラスへのアップグレード

積水ハウスには標準の複層ガラス(2層)をさらに高性能にした「遮熱断熱・防犯安全合わせトリプルガラス」という選択肢もあります。3層構造にすることで断熱性能が大幅に向上し、北海道・東北・長野といった寒冷地では検討価値が高いオプションです。

私が北海道に住んでいるからこそ実感しますが、寒冷地の冬は窓面からの熱損失が家全体の快適性に直結します。トリプルガラスは初期コストが上がるものの、光熱費の長期削減という観点では十分に検討できる投資だと考えています。

費用は仕様・条件により異なりますが、全窓をトリプルガラスに変更する場合は参考値として数十万円程度の追加費用になるケースが多いようです。詳細は展示場での打ち合わせ時に必ず見積もりを取るようにしてください。

断熱グレード全体については積水ハウスの断熱グレードと選び方もご覧ください。

ペアガラスと防犯ガラスの違い・費用と後悔しない選び方

「防犯ガラスに変えたい」「ペアガラスにしたらいい?」という話が出たとき、そもそも2つの違いが整理されていないと混乱します。ここでは機能・費用・必要性の判断まで整理します。

ペアガラスと防犯ガラスの仕組みの違い

同じ「高性能ガラス」として語られることが多い2つですが、目的がまったく異なります

種類 構造 主な目的
ペアガラス(複層ガラス) 2枚のガラスの間に空気・ガス層 断熱・結露対策
防犯ガラス(合わせガラス) 2枚のガラスの間に樹脂中間膜 侵入防止・飛散防止
防犯合わせ複層ガラス(積水ハウス標準) Low-E+ガス層+防犯合わせガラス 断熱+遮熱+防犯+飛散防止

ペアガラスは「断熱・省エネ」のためのガラスです。2枚のガラスの間に空気またはアルゴンガスなどを閉じ込めることで熱移動を抑えます。一方で、ガラス自体を強化しているわけではないので防犯性能は通常の単板ガラスとほぼ同じです。

防犯ガラスは「侵入を防ぐ」ためのガラスです。割れても中間膜で破片が保持されるため、穴を開けて鍵を解錠するという手口に対して時間を稼ぎます。断熱性は単板ガラスと変わりません。

積水ハウスの「防犯合わせ複層ガラス」は両方の特性を組み合わせた製品です。断熱もしたいし防犯もしたい、という要望に1枚で応えています。

費用目安と後付け・交換の考え方

「もし後から防犯ガラスに変えたくなったら、どれくらいかかるの?」という質問は多いです。新築時に標準でついていても、将来リフォームや交換が発生するケースはあります。

後付けの方法としては主に2つあります。

① ガラス単体を防犯ガラスに交換

既存のサッシはそのまま使い、ガラスだけを取り換える方法です。費用の参考値は以下の通りです(仕様・サイズ・施工会社・時期により大きく異なります)。

  • 腰高窓1か所:約3〜8万円程度
  • 掃き出し窓1か所:約5〜15万円程度

② 内窓(二重窓)の後付け設置

既存の窓の内側にもう1枚窓を取り付ける方法で、断熱効果も同時に得られます。費用の参考値は以下の通りです。

  • 腰高窓1か所:約6〜10万円程度
  • 掃き出し窓1か所:約10〜15万円程度

2024年度以降も「先進的窓リノベ事業」などの補助金制度が実施されてきました(詳細・期間・上限額は毎年変更されます)。内窓設置の場合、費用の50%以上が補助される事例もあります。工事を検討する際は必ず最新の補助金情報を確認してください。詳細は国土交通省や地方自治体の公式サイトをご覧ください。

積水ハウスで新築を建てる場合、1階・2階バルコニー窓には標準でついているため、後付けが必要になるのは「標準外の2階窓を追加したい」「リフォームで交換したい」ケースが主です。

💰 宅建士マコトより

防犯ガラスのオプション費用が気になっている方へ。後付けや交換には費用がかかりますが、新築時のオプション追加で対処できることも多いです。

オーナー紹介ルート経由なら建物価格の3%以上の割引が期待できます。例えば、3000万円なら約90万円、4000万円なら約120万円の割引が期待できるため、防犯ガラスを含めたオプション費用も実質的に軽減できる可能性があります。

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宅建士マコトの判断軸:本当に必要か

「防犯ガラスって、絶対つけないとダメですか?」という質問も多いです。正直に言うと、積水ハウスで新築する場合はすでに標準でついているので「追加で何かする必要はない」というケースがほとんどです。

私が「防犯対策を追加検討してください」と伝えるのは、以下のケースです。

  • 防火地域・準防火地域で網入りガラス指定を受けた窓がある場合(CPマーク非対応になりやすい)
  • 標準外の2階窓(バルコニー以外)への防犯ガラス適用を希望する場合
  • 防犯対策として電動シャッターや防犯センサーとの組み合わせを検討する場合

逆に「2階の小窓まですべて防犯ガラスにしたい」と希望するケースもありますが、人が通り抜けられないサイズの窓からの侵入リスクは極めて低く、コストパフォーマンスを考えると優先度は高くありません。

北海道のような寒冷地では、防犯よりも断熱性能(トリプルガラス化)を優先する判断も合理的です。冬の光熱費と快適性に直結するためで、防犯は標準の合わせ複層ガラスで十分確保されています。

宅建士マコトからの確認事項

打ち合わせ時に確認してほしいのは「この物件の見積もりで、どの窓が防犯合わせ複層ガラス対応なのか一覧で確認できますか?」という質問です。標準・オプションの境界線は口頭ではなく書面で確認するのが後悔しない方法です。

防犯ガラス以外との組み合わせ対策

防犯は窓ガラスだけで完結するものではありません。「多重防御」の考え方で組み合わせると、より安心できます。

積水ハウスで採用できる防犯関連の設備・オプションには以下があります(仕様・時期により異なります)。

  • 電動シャッター:防犯だけでなく防風・防雨にも効果あり。外出時の施錠も手軽
  • 防犯センサー・ホームセキュリティ連携:警備会社との連携で異常検知時に通報
  • 玄関ドアのディンプルキー・スマートロック:ピッキング対策。玄関ドアの種類と選び方も参考にしてください
  • 人感センサーライト:夜間の不審者への威嚇効果

ガラスの防犯性能が確保されたうえで、玄関ドア・シャッター・センサーを組み合わせることで「侵入しにくい家」を多面的に実現できます。

よくある後悔事例と展示場確認ポイント

積水ハウス展示場で窓ガラスの仕様を確認する夫婦

ここは特に展示場に行く前に読んでほしい内容です。防犯ガラスに関して実際にあった後悔事例と、その防ぎ方をまとめます。

後悔事例①:「2階の一部窓が標準外だと知らなかった」

バルコニーに面していない2階の窓が防犯合わせガラスではなく通常の複層ガラスだったケースです。「全部防犯仕様だと思っていた」という後悔が生まれます。打ち合わせ時に窓ごとの仕様リストを確認することで回避できます。

後悔事例②:「防火地域で網入りガラスになってしまった」

防火地域・準防火地域に指定されている土地では、網入りガラスの使用が義務付けられることがあります。網入りガラスはCPマーク非対応になりやすく、後から「防犯性能が下がった」と感じるケースがあります。土地購入前から確認が必要な情報です。

後悔事例③:「窓の数が多すぎて防犯が不安になった」

間取りの自由度が高い積水ハウスでは、大きな窓や多窓設計を選ぶことができます。見た目はおしゃれですが、窓の数が増えるほど侵入リスクポイントが増えることもあります。設計段階で「窓の数と位置」と「防犯計画」をセットで検討しましょう。

展示場で必ず確認すること

  • この物件で防犯合わせ複層ガラスが適用される窓の一覧
  • 防火地域・準防火地域の制約がある場合の代替防犯措置
  • 電動シャッター・センサーの費用と設置対応可否
  • トリプルガラスへのアップグレード費用(参考値)

積水ハウスの防犯ガラスまとめ

最後にこの記事の要点を整理します。

積水ハウスは2004年以降の契約から、1階全窓と2階バルコニー窓に「防犯合わせ複層ガラス」を標準装備しています。断熱・遮熱・防犯・飛散防止・UV対策を兼ね備えた高機能ガラスで、CPマークに対応した第三者認定の防犯性能を備えています。

ペアガラスは断熱目的、防犯ガラスは侵入防止目的と役割が異なります。積水ハウスの標準ガラスはその両方を兼ねており、新築時には追加費用なしで防犯性能が確保されているという点は大きな安心材料です。

ただし、標準外の窓や防火地域での制約、トリプルガラスへのアップグレードなど、個別の状況によって判断が変わります。打ち合わせでは窓ごとの仕様を書面で確認し、疑問点は展示場で必ず解消してから契約に進んでください。

費用面では、オーナー紹介ルートを活用することでオプション費用含めた総額を抑えられる可能性があります。詳しくは紹介制度のしくみをご覧ください。

よくある質問

Q. 積水ハウスの防犯ガラスはすべての窓に標準でついていますか?

2004年以降の契約分から、1階のすべての窓と2階バルコニーに面する窓に「防犯合わせ複層ガラス」が標準装備されています。ただし、人が通り抜けられないサイズの小窓・FIX窓・浴室の窓・防火地域の網入りガラス指定窓は対象外になる場合があります。打ち合わせ時に窓ごとの仕様を確認することをおすすめします。

Q. ペアガラスと防犯ガラスは何が違うのですか?

ペアガラス(複層ガラス)は2枚のガラスの間に空気やガスの層を設けて断熱・結露対策を目的とした製品です。防犯ガラス(合わせガラス)は2枚のガラスの間に樹脂中間膜を挟んで侵入防止・飛散防止を目的とした製品です。積水ハウスの標準は両機能を持つ「防犯合わせ複層ガラス」で、断熱と防犯を1枚で兼ねています。

Q. CPマークとはどういう意味ですか?

CPマークは「Crime Prevention(犯罪予防)」の略で、警察庁・国土交通省・経済産業省などが参加する官民合同会議が認定する「防犯建物部品」の証明マークです。こじ破り・打ち破り・焼き破りのいずれの手口でも5分以上侵入に耐えることが試験で確認された建材に付与されます。侵入に5分以上かかると約7割の不審者が諦めるとされており、CPマークは実質的な侵入抑止力として機能します。

Q. 後からガラスを防犯ガラスに交換するといくらかかりますか?

仕様・サイズ・施工会社・時期により大きく異なりますが、参考値としてガラス交換のみの場合は腰高窓1か所で約3〜8万円程度、内窓(二重窓)後付けの場合は腰高窓1か所で約6〜10万円程度といわれています。なお、「先進的窓リノベ事業」などの補助金制度が利用できる場合は費用の大半が戻ることもあります。最新の補助金情報は国土交通省の公式サイトをご確認ください。

Q. トリプルガラスへのアップグレードは必要ですか?

北海道・東北・長野などの寒冷地では断熱性の向上が光熱費や快適性に直結するため、トリプルガラスへのアップグレードを検討する価値があります。温暖地域では標準の防犯合わせ複層ガラスで十分なケースが多いです。費用は仕様・条件により異なりますが、全窓対応の場合は参考値として数十万円単位の追加費用が発生することが多いため、展示場で見積もりを取って判断してください。

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