こんにちは。積水ハウス検討ガイド、運営者のマコトです。

「積水ハウスの20年点検って、実際いくらかかるの?」「点検自体は無料と聞いたけれど、その後に大きな工事の提案をされると聞いて不安…」「断ることはできるの?」。こんな声を、私のもとにもよくいただきます。ここ、気になりますよね。

20年点検は、積水ハウスの初期30年保証を続けるための大事な点検で、外壁や防水の状態を確かめる節目でもあります(2018年4月1日以降の契約の場合)。何も知らずに提案書を見てしまうと、数字の大きさに驚いて冷静な比較ができないまま話が進んでしまうことがあります。宅建士として契約実務に携わってきた私マコトが、費用の目安・内訳・保証延長との関係・「断るべきかどうか」の判断軸まで整理して解説します。

この記事を読むとわかること

  • 積水ハウスの20年点検にかかる費用の目安と内訳(参考値含む)
  • ユートラスシステムと保証延長工事の仕組みと関係
  • 20年点検を断るべきか・外部業者を使えるかの判断軸
  • 見積書の確認ポイントと費用を準備するための考え方

積水ハウスの20年点検とは|目的と仕組みを整理する

まずは「積水ハウスの20年点検とは何か」を整理しましょう。20年点検について「ただの定期点検では?」と軽く見ていると、保証の継続条件や修繕提案の仕組みを見落とすことになります。仕組みを理解した上で費用や判断の話に入ると、格段に整理しやすくなりますよ。

積水ハウスの保証制度とメンテナンス体系

積水ハウスでは、引き渡し後の住宅に対して長期にわたる保証制度を設けています。2018年4月1日以降に契約した住まいでは、構造躯体と雨水の浸入を防止する部分に「初期30年保証」が適用されます。品確法で義務化された10年間の契約不適合責任期間に、さらに20年を加えた保証です。初期保証が終わった後は、有料点検・有償工事を行うことで、10年ごとに保証を延長できる制度(ユートラスシステム)が案内されています。

契約時期による制度の違いを、公式サイトで確認できた範囲でまとめると次のとおりです。

項目 2018年4月1日以降の契約 2018年3月以前の契約
初期保証 構造躯体と雨水の浸入を防止する部分に初期30年保証 制度が異なる場合があるため、契約書または積水ハウス(カスタマーズセンター)で確認
10年・20年の点検 無料の点検。会社が必要と判断した補修は無償工事で、初期30年保証が継続
有償になる場合 天災や過失による損傷など、保証書の免責事項に当たる場合は有償補修または保証の対象外
初期保証が終わった後 有料点検・有償工事を行うことで10年ごとに延長(ユートラスシステム)。建物がある限り延長でき、途中で途切れても再開できる

出典:積水ハウス公式サイト「長期保証制度(永年保証)」「初期30年保証」「ユートラスシステムによる再保証」。最終確認日:2026年10月19日(積水ハウス公式サイトで確認)

20年点検は、初期30年保証の中でも大切な節目です。10年・20年の点検は、初期30年保証を続けるための点検です。有料点検・有償工事で保証を延長するかどうか(ユートラスシステム)を考えるのは、初期30年保証が終わった後になります(2018年4月1日以降の契約の場合)。つまり、20年点検は「家の現状確認」であると同時に「初期30年保証を続けるための点検」でもあるという二重の意味を持ちます。

積水ハウスの主なメンテナンス・点検サイクル(参考)
※保証内容・点検条件は商品・時期・契約内容により異なります。担当者に確認してください。

  • 引き渡し後2・5・10年前後:無料定期点検(時期・回数は条件により異なる)
  • 10〜15年前後:防水や外壁など、劣化が顕在化しやすい時期。有償メンテナンスの提案が増えるタイミング
  • 20年:初期30年保証を続けるための点検(無料)。会社が必要と判断した補修は無償工事(免責事項に当たる場合は有償または保証の対象外)
  • 30年以降:有料点検・有償工事を行うことで、10年ごとに保証を延長できる(ユートラスシステム)

保証制度の細かい条件(対象範囲・延長条件・必要工事の内容)は、引き渡し時に受け取った保証書類や積水ハウスのカスタマーズセンターに確認することをおすすめします。「何年目に何が必要か」を引き渡し直後から把握しておくと、資金計画に組み込みやすくなります。

20年点検の流れと何が行われるか

積水ハウスの20年点検では、一般的に以下のような流れで進みます。担当者(カスタマーズセンター)から点検の案内連絡が来るのが一般的なパターンです。

ステップ 内容 費用の有無
① 点検案内の連絡 カスタマーズセンターから20年点検のご連絡が届く 無料
② 外観・室内・床下・屋根等の点検実施 担当者が住宅各部を確認し、劣化・不具合箇所を記録 無料(点検そのものは原則無料)
③ 調査報告・工事提案書の提示 劣化状況と必要工事の内容・費用見積もりの提示 無料
④ 施主側の判断・契約 提案工事の実施可否を決定。実施する場合は契約 有償工事は別途費用発生
⑤ 補修の実施・保証継続 会社が必要と判断した補修工事(無償工事)を行うことで、初期30年保証が継続する 無償(免責事項に当たる場合は有償または保証の対象外)

重要なのは、保証を続けるための補修(会社が必要と判断した無償工事)と、外壁塗装などを別に依頼する工事を分けて考えることです。点検のあとに工事の提案を受けたときは、どれが保証のための補修で、どれが任意の工事かを確認しておくと冷静に判断できます。

宅建士マコトより:20年点検は「提案を断ってはいけない」雰囲気になりやすいので、事前に「何が必要で何はしなくていいのか」を整理しておくことが大切です。保証のための補修かどうかと、緊急性の高い工事かどうかを分けて考えるのがポイントですよ。

積水ハウス20年点検の費用と内訳を整理

まずは、積水ハウスの20年点検で発生する費用の「全体像」から整理していきます。点検そのものと、点検後に提案される有料工事は分けて考えるのが基本ですよ。

ここを混同してしまうと「点検は無料のはずなのに100万円請求された」と誤解してしまいがちです。費用構造を正しく理解しておくだけでも、判断の精度はぐっと上がります。

20年点検そのものは有料か無料か

積水ハウスの20年点検は、基本的な点検そのものは無料で実施されるケースが一般的です。担当のカスタマーズセンターから連絡が入り、建物の状態をチェックしてもらえます。ここは安心材料ですよね。

2018年4月1日以降の契約では、20年点検は初期30年保証を続けるための無料点検で、会社が必要と判断した補修は無償工事として行われます。ただし、天災や過失による損傷など、保証書の免責事項に当たる補修は有償、または保証の対象外です。有料点検・有償工事で保証を延長する仕組み(ユートラスシステム)は、初期30年保証が終わった後の制度です。

保証延長のための「ユートラス点検」は有料です。金額は公式サイトに書かれていないため、カスタマーズセンターで確認してください。

制度は契約時期によって異なる場合があるため、ご自身の保証書とカスタマーズセンターの案内を確認してください。

宅建士マコトより:ここだけは確認してください
「20年点検は無料」という言葉だけでなく、「提案された工事のうち、保証のための補修(無償)はどれで、任意の工事(有償)はどれか」まで確認することが重要です。

20年前後にかかる費用と主な内訳

外壁のシーリング打ち替え工事のイメージ写真

20年点検のあとに、外壁塗装などの工事を別に依頼する場合の費用は、建物の大きさや劣化の状態、工事の範囲によって大きく変わります。見積書の内訳を確認して判断しましょう。

内訳としてよく出てくるのは、次のような項目です。迷うのは当然なので、ひとつずつ意味を押さえていきましょう。

20年点検で提案されやすい工事項目の例

  • 外壁のシーリング(目地)打ち替え
  • 外壁塗装の塗り直し(ダインコンクリート・ベルバーンなど外壁種類による)
  • 屋根の塗装・防水処理
  • バルコニーや陸屋根の防水改修
  • 防蟻(シロアリ)再処理
  • 給排水管の洗浄・交換検討

特に足場を組む外壁・屋根まわりの工事は、足場代だけで20万〜40万円程度になることがあります。「どうせ足場を組むなら、外壁・屋根・シーリングをまとめて」という判断が、結果的にトータルの費用を抑えることにつながるケースも多いですよ。

一方で、一度の提案に複数の工事が盛り込まれるため、合計金額が大きく見えがちなのも事実です。「必須の工事」と「任意の工事」を分けて見ることが、納得感のある判断につながります。

費用感をもう少し詳しく知りたい方は、積水ハウスの見積もりの見方もあわせて読んでおくと整理しやすいですよ。

保証範囲もあわせて確認

20年点検の費用や補修判断を整理する際は、30年保証の対象部分と延長条件も分けて確認することが大切です。保証書・点検案内と照合するための判断軸を関連記事でまとめています。

30年保証の対象範囲を確認する →

ユートラスシステムと有料工事の関係

積水ハウスには、初期30年の保証終了後にも保証を延長できる「ユートラスシステム」という再保証制度があります。一定の条件を満たす有料工事と有料点検を行うことで、構造躯体と雨水の浸入防止部分について、さらに10年ごとの保証を継続できる仕組みです。

初期30年保証が終わったあとにユートラスシステムで保証を延長するかどうかは、多くの方が迷うポイントかなと思います。「家を長く使い続けたい」「将来リフォームや売却も視野に入れたい」という方にとって、保証の継続は大きな判断材料になりますよね。

一方で、保証を延長するには、必要な有料点検・有償工事を行うことが条件です。どの工事が必要かは点検の結果で決まるため、事前にカスタマーズセンターで確認しておくと、後から「延長できなかった」という事態を防ぎやすくなります。

保証の対象は、基礎・柱・梁などの構造躯体、屋根・外壁などの雨水浸入防止部分が中心です。内装や設備機器はまた別枠になるので、「どこまで保証されるのか」を契約時にしっかり確認しておくと安心ですよ。

注意点
ユートラスシステムを継続するかどうかは、その後の10年・20年の住まい方と切り離せないテーマです。短期間で手放す予定がある場合と、長く住み続ける場合とでは、判断の軸が変わってきます。

外壁塗装・シーリング打ち替えの費用目安

20年点検で費用がぐっと大きくなりやすいのが、外壁塗装とシーリング打ち替えです。一般的な目安を押さえておくと、見積もりが妥当かどうかを判断しやすくなりますよ。

工事項目 費用目安(延床30坪前後) 備考
外壁塗装 約200万〜300万円 外壁種類・劣化度で変動
シーリング打ち替え 約20万〜60万円 目地の総延長で変動
屋根塗装(同時施工) 約40万〜100万円 屋根材・形状で変動
足場架設 約20万〜40万円 建物高さ・面積で変動

※ 上記は一般的な目安であり、実際の金額はお住まいの地域・業者・仕様により異なります。

ダインコンクリートやベルバーンといった積水ハウスの外壁は、高耐久を謳う素材ですが、パネルの継ぎ目にあるシーリング(目地)は、どうしても経年で劣化が進みます。20年前後を目安に、打ち替えや増し打ちの検討が必要になるケースが多いです。

外壁そのものの塗装タイミングは、外壁の種類や立地によって前後します。外壁別の特徴については、積水ハウスの外壁の種類と選び方やダインコンクリートの特徴もあわせて参考にしてみてくださいね。

なお、外壁塗装や屋根塗装を積水ハウス以外の会社に依頼した場合に保証がどう扱われるかは、公式の保証制度のページには書かれていません。公式にあるのは、「当社以外の業者による増改築など」で設計基準に合わない状態になった場合は保証の対象外になる、という記載です。外部の会社に依頼する前に、保証書とカスタマーズセンターで確認しておくと安心ですよ。

給排水管洗浄など見落としがちな費用

20年目の点検で意外と見落とされがちなのが、給排水管の洗浄や関連設備のメンテナンス費用です。外壁や屋根に目が行きがちですが、ここも無視できないポイントかなと思います。

給排水管洗浄の費用は、一般的に6万円前後が目安とされることが多いです。高圧洗浄で排水管内部の汚れや付着物を取り除き、詰まりや漏水のリスクを下げる狙いがあります。一度に大きな金額にはなりにくいものの、「提案書の中に当たり前のように入っている」という方もいらっしゃいます。

ほかに、20〜30年の節目で検討されやすい項目としては、次のようなものがあります。

20〜30年で出てくる費用項目の例

  • 給湯器・エコキュートの交換(約20万〜60万円)
  • エアコンの入れ替え・配管補修
  • クロスや床材の張り替え(内装リフォーム)
  • 食洗機・レンジフードなどの住宅設備更新

これらは保証のための補修とは別枠で、住まいの快適性・機能性を保つための更新費用になります。「点検費用」と「生活設備の更新費用」を切り分けて見ておくと、家計のシミュレーションがしやすくなりますよ。

積水ハウスでは寒冷地仕様の住宅も多く建てられていますが、北海道のように寒さが厳しい地域では、給湯器や換気設備の消耗スピードが異なることもあります。私のまわりの北海道のお客様でも、給湯器は20年目より手前で更新する方が多い印象です。

10年・20年・30年で比較するメンテ総額

10年20年30年のメンテナンス費用比較イメージ

20年点検の費用だけを単独で見ると、どうしても「高い・安い」の感覚論になりがちです。ここは、10年・20年・30年という長いスパンで総額を見るのがポイントですよ。迷うのは当然なので、ざっくりでよいので家計のイメージを持っておきましょう。

点検タイミング 主な工事内容 費用の一般的な目安
10年点検 防蟻再処理・軽微な補修など 約20万〜40万円
20年点検 外壁・屋根塗装、シーリング、防蟻など 工事の範囲で変動(保証のための補修は無償。免責事項に当たる場合は有償または保証の対象外)
30年点検 再塗装・防水再施工など 約100万〜250万円

※ 数値はあくまで一般的な目安で、建物仕様・劣化状況・選択する工事範囲により大きく変動します。

合計すると、30年間のメンテナンス費用は200万〜500万円程度の幅で考えておく方が多いかなと思います。「思ったよりかかる」と感じるかもしれませんが、長く住み続ける住宅では現実的な金額感です。20年目の費用だけを見ず、30年・40年の合計で見ると、保証延長の価値も判断しやすくなりますよ。

20年点検を断るべき?保証への影響をどう考えるか

「20年点検は断ることができるのか」「受けない選択はあり得るのか」。この疑問をお持ちの方も多いかなと思います。結論から言うと、10年・20年点検は初期30年保証を続けるための条件とされています。受けない場合に保証がどうなるかを理解したうえで判断することが大切です。

20年点検を受けないとどうなるか

まず整理しておきたいのは、「20年点検を断る」とはどういう意味かです。積水ハウスの定期点検そのものは、基本的に断っても法律的なペナルティはありません。ただし、点検を受けない場合は、初期30年保証を続ける条件を満たさなくなります。一方で公式には、保証が途切れても、必要な点検・工事を行えばいつからでも保証を再開できると案内されています(費用や条件は事前に確認が必要です)。

保証の継続を希望しない場合、または建替えや売却を検討している場合は、「断る」という判断もあり得ます。一方、「家を長く使い続けたい」「万一の雨漏りや構造トラブルに備えたい」という方にとっては、保証を続けるメリットが大きいと言えます。

20年点検を「断る場合」の主な判断条件

  • 近い将来(5〜10年以内)に建替えを検討している
  • 売却前提で、修繕費用をかけるより価格を下げる方針にした
  • 保証の継続よりも、自分で業者を選んでメンテナンスしたい
  • 既に複数の業者で見積もりを取り、費用対効果が見合わないと判断した

重要なのは「断る=問題」ではなく、「断った場合の結果(初期30年保証を続ける条件を満たさなくなる)を理解した上で判断する」ことです。「なんとなく断った」「費用が高かったから断った」という判断だと、後から思わぬトラブルが起きたときに後悔しやすくなります。

外部の会社にメンテナンスを頼む場合の確認点

「積水ハウスの指定業者ではなく、自分で信頼できる業者を探してメンテしたい」という方もいらっしゃいます。外部業者を活用する場合のポイントを整理しておきますね。

検討項目 内容 注意点
外壁塗装・シーリング 外部塗装業者に依頼可能 保証への影響は事前に確認が必要
屋根工事 外部業者でも施工可能 構造に関わる部分は保証条件の確認が必要
防蟻処理 外部業者でも対応可能 保証との関係は要確認
給排水管洗浄 設備会社への依頼が一般的 保証への影響は事前に確認

※ 上記は一般的な傾向です。保証への影響は個別の契約内容により異なりますので、積水ハウスのカスタマーズセンターにご確認ください。

外部業者を使う場合は、「積水ハウスの外壁仕様に精通した業者かどうか」を確認することが特に重要です。ダインコンクリートやベルバーンといった特殊外壁は、通常の塗装業者が扱い慣れていないケースもあります。外壁の特徴については積水ハウスの外壁の種類と選び方もご参照ください。

宅建士マコトより:外部業者選びで失敗しやすいのが「価格だけで比較してしまう」ことです。積水ハウスの仕様書や引き渡し書類を持参して、「この工事をやってもらえるか」を具体的に相談できる業者かどうかを確認するようにしましょう。

断るかどうかの判断フロー

「結局、断るべきかどうか」の答えは一つではありませんが、以下のような判断フローで整理すると判断しやすくなりますよ。

20年点検の判断フロー(簡易版)

  • Step1:今後10〜20年、この家に住み続けるか? → 住み続ける場合はStep2へ
  • Step2:保証を続けるメリット(雨漏り・構造問題の保証)は必要か? → 必要なら、保証のための補修の内容をカスタマーズセンターで確認
  • Step3:工事内容と費用の見積もりを精査。「緊急性の高い工事」と「美観・任意の工事」を分ける
  • Step4:外部の会社の見積もりと比べる場合は、保証への影響を事前に確認したうえで判断
  • Step5:家族と「家の将来設計(建て替え・売却・継承)」を話し合ってから最終決定

この流れを踏まえることで、「なんとなく提案を受けてしまった」「なんとなく断ってしまった」という後悔を防ぎやすくなります。積水ハウスは長期間のお付き合いになるメーカーなので、担当者に率直に疑問を投げかける関係を作っておくことも大切ですよ。

20年点検の見積確認と費用準備のポイント

20年点検後の見積書を受け取ると、多くの方が金額の大きさに驚いてしまいます。ここでは、見積書を正確に読む方法と、費用を無理なく準備するための考え方をお伝えします。

見積書を精査するための基本ステップ

見積書を受け取ったときに、「高い・安い」の感覚論で判断してしまうのは避けたいところです。以下のステップで、内容を一つずつ確認していくことをおすすめします。

見積書精査の3ステップ

  • Step1 工事の必要性を分類する:「保証のための補修(無償)」「状態から見て緊急性の高い工事」「任意・美観目的の工事」の3つに分けてリスト化する
  • Step2 単価・数量の妥当性を確認する:足場代・塗料のグレード・シーリング延長などは単価と数量を確認。「なぜこの数量になったのか」を担当者に説明してもらう
  • Step3 優先度の低い工事を一旦外して再見積もりを依頼する:任意工事を外したバージョンの見積もりを出してもらうことで、総額をコントロールできる場合がある

見積書に「諸経費」「管理費」として一定割合が計上されているケースもあります。これが工事費用の何パーセントになっているかも確認するポイントです。提案書=最終確定ではないという意識を持って、遠慮せずに質問・交渉しましょう。

20年メンテ費用を事前に積み立てる考え方

「20年点検のあとに突然大きな出費になるのは困る」という方は多いです。事前に準備しておくことで、慌てずに判断できます。一般的な考え方として、住宅のメンテナンス費用として毎月1〜2万円程度を積み立てておく方法があります。

積立額(月) 20年間の積立総額 主に対応できる費用
月1万円 240万円 20年前後の工事 + 設備更新の一部
月1.5万円 360万円 20年・30年前後の工事 + 設備更新全般
月2万円 480万円 20年・30年・40年のメンテ費用をカバーしやすい

※ 数値はあくまで参考の目安です。実際の費用は建物の状況・選択する工事範囲によって異なります。

積水ハウスの30年間メンテナンス総額は、外壁・屋根・設備を含めると400〜600万円程度を見込んでおく方が現実的かなと思います。「いくら必要か」がわかると、「いつからいくら積み立てるか」が逆算できるので、ぜひ早いタイミングで住宅ローンと合わせて試算しておくことをおすすめしますよ。

「費用の考え方をもっと詳しく」という方は、積水ハウスの坪単価と総額の目安も参考にしてみてくださいね。

注意:積み立てはあくまで任意の資金計画です。具体的な資金計画・ローン設計は、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンの担当者にご相談ください。

積水ハウス20年点検で後悔しないための判断軸

ここからは、私マコトが宅建士としてお伝えしたい「20年点検の費用」の判断軸についてまとめていきます。数字だけで判断しないことが、結果として後悔しない選択につながりますよ。

特に大事なのは、「保証」「工事範囲」「業者選び」「将来の住まい方」をセットで考えること。どれか一つだけを切り取って判断すると、あとで後悔しやすいです。

30年以降の保証延長を見極めるポイント

ユートラスシステムによる保証延長は、とても魅力的な制度です。ただ、全員が延長した方がお得になるわけではないのも事実。迷うのは当然かなと思います。

判断の軸として、まず意識したいのは次の3つです。

長く住み続ける予定かどうか

初期30年保証が終わる時点で、「この家にあと20年以上住みたい」「子どもや孫の世代にも引き継ぎたい」という方であれば、保証延長のメリットは相対的に大きくなります。構造躯体と雨水浸入部分の保証が続くのは、長期視点で見ると大きな安心材料ですよね。

メンテナンス工事の内容に納得できるか

保証延長を受けるために必要な工事の内容・金額に納得できるかどうかも重要です。項目ごとの意味や必要性をしっかり確認し、「なぜこの工事が必要なのか」を自分の言葉で説明できる状態を目指したいところです。

売却・建替えを視野に入れているか

一方で、近い将来に売却や建替えを検討している場合、まとまった工事費をかけて保証を延長するメリットは限定的になります。資産価値として回収できる見込みがあるのか、冷静に検討したいポイントですね。

積水ハウスと外部の会社に頼む場合の違い

20年点検のあと、「提案された金額が高いから、別の業者に頼みたい」と考える方も多いです。この判断、実は結構デリケートなんですよ。

まず押さえておきたいのは、積水ハウス以外の会社で工事をした場合の保証の扱いが、公式の保証制度のページには書かれていないという点です。公式にあるのは、「当社以外の業者による増改築など」で設計基準に合わない状態になった場合に保証の対象外になる、という記載です。

項目 積水ハウス指定工事 外部専門業者
費用 比較的高め 条件次第で安くなる傾向
品質の担保 自社基準で統一 業者選びに依存
保証への影響 保証書の条件どおり 公式の保証制度のページに記載なし。事前に確認
積水ハウスとの窓口 そのまま継続 変わる可能性

※ 表の内容は一般的な傾向の目安です。個別の契約条件は担当窓口にご確認ください。

大切なのは、「費用が安い方を選ぶ」ではなく「保証への影響を確認したうえで、自分の家族の事情に照らして決める」という姿勢です。答えは人それぞれで構いません。

宅建士マコトより:ここだけは確認してください
外部業者で工事をする場合は、事前に「保証はどうなるのか」を積水ハウスのカスタマーズセンターに確認してください。

見積もりで確認したい項目

積水ハウスの20年点検の見積書チェックポイントイメージ

20年点検後に受け取る見積書は、金額だけ見て判断するのはもったいないです。項目ごとの内訳と工事の必要性を一つずつ見ていきましょう。ここは面倒でも、未来の後悔を防ぐ作業です。

見積書で確認したい項目の例

  • 外壁塗装:使用塗料のグレード・耐久年数
  • シーリング:打ち替えか増し打ちか
  • 屋根:塗装か葺き替えか・仕様
  • 防蟻:使用薬剤・保証年数
  • 防水:対象部位・下地補修の有無
  • 足場:単価・必要日数
  • 諸経費:何%計上されているか

特に注目したいのは、「必須の工事」と「推奨の工事」の切り分けです。雨漏りや構造に直結する工事は優先度が高い一方、美観中心の工事は後回しにできる場合もあります。気になる項目は遠慮なく担当者に質問してくださいね。

複数の積水ハウスオーナー向けの事例を見ると、「最初の提案から不要な項目を外し、保証に必要な項目だけに絞ったら、総額が数十万円単位で下がった」というケースもあります。提案書=確定見積もりではない、という感覚を持っておくと冷静に対応できますよ。

展示場・相談前にやっておきたい準備

「20年点検を目前にして、リフォーム相談や建替えを検討している」という方もいらっしゃるかなと思います。積水ハウスの担当者や展示場に相談に行く前に、いくつか準備をしておくと話がスムーズになりますよ。

事前にやっておきたい準備

  • 現在の保証書・引渡し時の書類一式を手元にそろえる
  • これまでの点検履歴・工事履歴を時系列でまとめる
  • 気になっている症状(ひび・水染み・結露など)を写真で撮っておく
  • 「家族が今後この家にどのくらい住む予定か」を共有する
  • 希望するメンテナンス予算の上限を家族で話し合っておく

準備をした上で相談に臨むと、「提案されるままに話が進んでしまった」という状況を防ぎやすくなります。わからないことは「もう一度確認させてください」と言える関係性を持っておくことが、後悔しない判断につながりますよ。

展示場・相談前の一般的な準備については、積水ハウスの展示場に行く前に確認したいこともあわせて参考にしてください。

よくある質問

Q. 積水ハウスの20年点検の費用は実際いくらくらいかかりますか?

10年・20年の点検は無料と案内されています。2018年4月1日以降の契約では、20年点検のときに会社が必要と判断した補修は無償工事として行われ、初期30年保証が続きます。天災や過失による損傷など、保証書の免責事項に当たる補修は有償、または保証の対象外です。外壁塗装などを別に依頼する場合の費用は、建物の大きさや劣化の状態、工事の範囲によって変わるため、見積書で確認してください。契約時期によって制度が異なるため、保証書・契約書またはカスタマーズセンターでも確認してください。

Q. 積水ハウスの20年点検は断ることができますか?

10年・20年点検は、初期30年保証を続けるための条件とされています。受けない場合は初期30年保証を続ける条件を満たさなくなるため、保証をどうしたいかを考えたうえで判断してください。公式には、保証が途切れても、必要な点検・工事を行えばいつからでも再開できるとも案内されています。建替えや売却を近く予定している場合などは、受けないという判断もあり得ます。

Q. 外部業者に工事を依頼するとどうなりますか?

積水ハウス以外の会社で工事をした場合の保証の扱いは、公式の保証制度のページには書かれていません。公式にあるのは、「当社以外の業者による増改築など」で設計基準に合わない状態になった場合は保証の対象外になる、という記載です。外部の会社に依頼する前に、工事の内容を伝えて、保証書の条件とカスタマーズセンターで保証への影響を確認してください。

Q. ユートラスシステムとはどんな制度ですか?

ユートラスシステムは、初期保証が終わった後に保証を延長する積水ハウスの制度です。必要な有料点検・有償工事を行うことで、構造躯体と雨水の浸入を防止する部分の保証を10年ごとに延長でき、建物がある限り続けられると案内されています。途中で保証が途切れても、必要な点検・工事を行えば再開できます。公式の案内は2018年4月1日以降の契約分を対象としているため、それ以前の契約は保証書・契約書またはカスタマーズセンターで確認してください。

Q. 見積書が高いと感じた場合、交渉することはできますか?

見積書は最終確定ではなく、内容の精査・交渉は可能です。「必須の工事」と「任意・美観目的の工事」を分けて、任意の工事を外した再見積もりを依頼することで総額を調整できるケースがあります。また、工事の必要性・単価・数量の根拠を担当者に説明してもらうことも大切です。遠慮せず質問・相談することが、納得感のある判断につながります。

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対象条件を満たす場合、オーナー紹介ルート経由で建物価格の3%以上の割引が期待できるケースがあります。地域・商品・時期・契約条件などで異なり、確約ではありません。

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