こんにちは。積水ハウス検討ガイド、運営者のマコトです。
「積水ハウスの20年点検って、実際いくらかかるの?」「点検自体は無料と聞いたけれど、結局100万円近い提案をされると聞いて不安…」「断ることはできるの?」。こんな声を、私のもとにもよくいただきます。ここ、気になりますよね。
20年点検は、積水ハウスの保証をさらに延長するかどうかを判断する大きな分かれ道になるタイミングです。何も知らずに提案書を見てしまうと、数字の大きさに驚いて冷静な比較ができないまま話が進んでしまうことがあります。宅建士として契約実務に携わってきた私マコトが、費用の目安・内訳・保証延長との関係・「断るべきかどうか」の判断軸まで整理して解説します。
この記事を読むとわかること
- 積水ハウスの20年点検にかかる費用の目安と内訳(参考値含む)
- ユートラスシステムと保証延長工事の仕組みと関係
- 20年点検を断るべきか・外部業者を使えるかの判断軸
- 見積書の確認ポイントと費用を準備するための考え方
積水ハウスの20年点検とは|目的と仕組みを整理する
まずは「積水ハウスの20年点検とは何か」を整理しましょう。20年点検について「ただの定期点検では?」と軽く見ていると、保証延長・修繕提案の仕組みを見落とすことになります。仕組みを理解した上で費用や判断の話に入ると、格段に整理しやすくなりますよ。
積水ハウスの保証制度とメンテナンス体系
積水ハウスでは、引き渡し後の住宅に対して長期にわたる保証制度を設けています。構造躯体・防水に関する初期保証は30年(一部商品は構造30年・雨水20年)で、その後も定期的な点検と必要に応じた有償補修・工事を条件として、保証を再延長できる仕組みになっています。
20年点検はこの保証更新サイクルの中でも特に大きなターニングポイントです。10年、15年と定期点検が重ねられてきた上で、20年という節目に「今後さらに保証を延長するかどうか」を判断する機会になります。つまり、20年点検は「家の現状確認」であると同時に「保証継続を判断する契約的なタイミング」でもあるという二重の意味を持ちます。
積水ハウスの主なメンテナンス・点検サイクル(参考)
※保証内容・点検条件は商品・時期・契約内容により異なります。担当者に確認してください。
- 引き渡し後2・5・10年前後:無料定期点検(時期・回数は条件により異なる)
- 10〜15年前後:防水や外壁など、劣化が顕在化しやすい時期。有償メンテナンスの提案が増えるタイミング
- 20年前後:保証延長の重要な判断タイミング。有償工事を実施することが保証継続の条件になる場合がある
- 20年以降:保証延長の条件を満たした場合、引き続き定期点検・保証継続の仕組みが続く
保証制度の細かい条件(対象範囲・延長条件・必要工事の内容)は、引き渡し時に受け取った保証書類や積水ハウスのカスタマーズセンターに確認することをおすすめします。「何年目に何が必要か」を引き渡し直後から把握しておくと、資金計画に組み込みやすくなります。
20年点検の流れと何が行われるか
積水ハウスの20年点検では、一般的に以下のような流れで進みます。担当者(カスタマーズセンター)から点検の案内連絡が来るのが一般的なパターンです。
| ステップ | 内容 | 費用の有無 |
|---|---|---|
| ① 点検案内の連絡 | カスタマーズセンターから20年点検のご連絡が届く | 無料 |
| ② 外観・室内・床下・屋根等の点検実施 | 担当者が住宅各部を確認し、劣化・不具合箇所を記録 | 無料(点検そのものは原則無料) |
| ③ 調査報告・工事提案書の提示 | 劣化状況と必要工事の内容・費用見積もりの提示 | 無料 |
| ④ 施主側の判断・契約 | 提案工事の実施可否を決定。実施する場合は契約 | 有償工事は別途費用発生 |
| ⑤ 工事実施・保証継続 | 指定工事を実施することで保証延長の条件を満たす | 工事費用が発生 |
重要なのは「点検そのものは無料でも、保証継続のためには有償工事が必要になるケースが多い」という点です。「無料点検だと思ったら、その後に数十〜百万円規模の工事提案をされた」というのが、多くの方が驚く典型的なパターンです。これは正当な保証延長の仕組みではありますが、あらかじめ知っておくと冷静に判断できます。
宅建士マコトより:20年点検は「提案を断ってはいけない」雰囲気になりやすいので、事前に「何が必要で何はしなくていいのか」を整理しておくことが大切です。保証延長を本当に希望するかどうかと、緊急性の高い工事かどうかを分けて考えるのがポイントですよ。
積水ハウス20年点検の費用と内訳を整理
まずは、積水ハウスの20年点検で発生する費用の「全体像」から整理していきます。点検そのものと、点検後に提案される有料工事は分けて考えるのが基本ですよ。
ここを混同してしまうと「点検は無料のはずなのに100万円請求された」と誤解してしまいがちです。費用構造を正しく理解しておくだけでも、判断の精度はぐっと上がります。
20年点検そのものは有料か無料か
積水ハウスの20年点検は、基本的な点検そのものは無料で実施されるケースが一般的です。担当のカスタマーズセンターから連絡が入り、建物の状態をチェックしてもらえます。ここは安心材料ですよね。
ただし、ここが落とし穴になりやすいポイントでもあります。20年点検は、次の10年間の保証延長(ユートラスシステム)を結ぶための「有料メンテナンス工事の提案」とセットになっていることがほとんどなんです。つまり、保証を延ばしたい場合は、指定の有料工事を受ける前提で話が進んでいきます。
また、保証延長に必要な「ユートラスシステムの点検」自体は、一般的に5万5000円前後(税込)の費用がかかるとされています。通常の無料点検とは別枠で、構造躯体や防水部位を詳しくチェックするための有料点検、というイメージで考えておくとわかりやすいですよ。
数値はあくまで一般的な目安です。実際の金額や点検の有無は、引き渡し時期や契約内容によって異なりますので、ご自身の保証書とカスタマーズセンターの案内を確認してください。
宅建士マコトより:ここだけは確認してください
「20年点検は無料」という言葉だけでなく、「保証延長のために必要な有料点検と工事がいくらか」まで確認することが重要です。
20年点検の費用相場と主な内訳

20年点検の後に提案される有料メンテナンス工事の総額は、一般的に約79万円〜100万円前後が目安とされるケースが多いです。もちろん、建物の大きさや劣化状況によって大きく変わりますので、あくまで参考値として受け止めてくださいね。
内訳としてよく出てくるのは、次のような項目です。迷うのは当然なので、ひとつずつ意味を押さえていきましょう。
20年点検で提案されやすい工事項目の例
- 外壁のシーリング(目地)打ち替え
- 外壁塗装の塗り直し(ダインコンクリート・ベルバーンなど外壁種類による)
- 屋根の塗装・防水処理
- バルコニーや陸屋根の防水改修
- 防蟻(シロアリ)再処理
- 給排水管の洗浄・交換検討
特に足場を組む外壁・屋根まわりの工事は、足場代だけで20万〜40万円程度になることがあります。「どうせ足場を組むなら、外壁・屋根・シーリングをまとめて」という判断が、結果的にトータルの費用を抑えることにつながるケースも多いですよ。
一方で、一度の提案に複数の工事が盛り込まれるため、合計金額が大きく見えがちなのも事実です。「必須の工事」と「任意の工事」を分けて見ることが、納得感のある判断につながります。
費用感をもう少し詳しく知りたい方は、積水ハウスの見積もりの見方もあわせて読んでおくと整理しやすいですよ。
💰 宅建士マコトより
「20年点検で100万円近い工事費は正直つらい…」という声をよくいただきます。確かに大きな金額ですよね。ただ、メンテナンス費用を大幅に節約するよりも、そもそも購入時の建物価格を抑えておく方が、家計への効果は大きいことが多いです。
オーナー紹介ルート経由なら建物価格の3%以上の割引が期待できます。例えば、3000万円なら約90万円、4000万円なら約120万円の割引が期待できるため、20年点検の工事費用も実質的に軽減できる可能性があります。
ユートラスシステムと有料工事の関係
積水ハウスには、初期30年の保証終了後にも保証を延長できる「ユートラスシステム」という再保証制度があります。一定の条件を満たす有料工事と有料点検を行うことで、構造躯体と雨水の浸入防止部分について、さらに10年ごとの保証を継続できる仕組みです。
20年目のタイミングでユートラスシステムに乗り続けるかどうかは、多くの方が迷うポイントかなと思います。「家を長く使い続けたい」「将来リフォームや売却も視野に入れたい」という方にとって、保証の継続は大きな判断材料になりますよね。
一方で、保証延長を受けるためには、積水ハウスが指定する有料メンテナンス工事を受ける必要があります。自分でホームセンターの塗料を買って塗った、というような工事では延長の対象にはなりません。ここを勘違いしてしまうと、後から「延長できなかった」という事態につながりかねません。
保証の対象は、基礎・柱・梁などの構造躯体、屋根・外壁などの雨水浸入防止部分が中心です。内装や設備機器はまた別枠になるので、「どこまで保証されるのか」を契約時にしっかり確認しておくと安心ですよ。
注意点
ユートラスシステムを継続するかどうかは、その後の10年・20年の住まい方と切り離せないテーマです。短期間で手放す予定がある場合と、長く住み続ける場合とでは、判断の軸が変わってきます。
外壁塗装・シーリング打ち替えの費用目安
20年点検で費用がぐっと大きくなりやすいのが、外壁塗装とシーリング打ち替えです。一般的な目安を押さえておくと、見積もりが妥当かどうかを判断しやすくなりますよ。
| 工事項目 | 費用目安(延床30坪前後) | 備考 |
|---|---|---|
| 外壁塗装 | 約200万〜300万円 | 外壁種類・劣化度で変動 |
| シーリング打ち替え | 約20万〜60万円 | 目地の総延長で変動 |
| 屋根塗装(同時施工) | 約40万〜100万円 | 屋根材・形状で変動 |
| 足場架設 | 約20万〜40万円 | 建物高さ・面積で変動 |
※ 上記は一般的な目安であり、実際の金額はお住まいの地域・業者・仕様により異なります。
ダインコンクリートやベルバーンといった積水ハウスの外壁は、高耐久を謳う素材ですが、パネルの継ぎ目にあるシーリング(目地)は、どうしても経年で劣化が進みます。20年前後を目安に、打ち替えや増し打ちの検討が必要になるケースが多いです。
外壁そのものの塗装タイミングは、外壁の種類や立地によって前後します。外壁別の特徴については、積水ハウスの外壁の種類と選び方やダインコンクリートの特徴もあわせて参考にしてみてくださいね。
なお、外壁塗装や屋根塗装は、必ずしも積水ハウスで発注しなければいけないわけではありません。ただし、外部業者で工事をするとユートラスシステムの保証延長を受けられなくなる可能性があります。費用と保証、どちらを優先するかで判断が変わってくる部分です。
給排水管洗浄など見落としがちな費用
20年目の点検で意外と見落とされがちなのが、給排水管の洗浄や関連設備のメンテナンス費用です。外壁や屋根に目が行きがちですが、ここも無視できないポイントかなと思います。
給排水管洗浄の費用は、一般的に6万円前後が目安とされることが多いです。高圧洗浄で排水管内部の汚れや付着物を取り除き、詰まりや漏水のリスクを下げる狙いがあります。一度に大きな金額にはなりにくいものの、「提案書の中に当たり前のように入っている」という方もいらっしゃいます。
ほかに、20〜30年の節目で検討されやすい項目としては、次のようなものがあります。
20〜30年で出てくる費用項目の例
- 給湯器・エコキュートの交換(約20万〜60万円)
- エアコンの入れ替え・配管補修
- クロスや床材の張り替え(内装リフォーム)
- 食洗機・レンジフードなどの住宅設備更新
これらは20年点検の「保証延長のための有料工事」とは別枠で、住まいの快適性・機能性を保つための更新費用になります。「点検費用」と「生活設備の更新費用」を切り分けて見ておくと、家計のシミュレーションがしやすくなりますよ。
積水ハウスでは寒冷地仕様の住宅も多く建てられていますが、北海道のように寒さが厳しい地域では、給湯器や換気設備の消耗スピードが異なることもあります。私のまわりの北海道のお客様でも、給湯器は20年目より手前で更新する方が多い印象です。
10年・20年・30年で比較するメンテ総額

20年点検の費用だけを単独で見ると、どうしても「高い・安い」の感覚論になりがちです。ここは、10年・20年・30年という長いスパンで総額を見るのがポイントですよ。迷うのは当然なので、ざっくりでよいので家計のイメージを持っておきましょう。
| 点検タイミング | 主な工事内容 | 費用の一般的な目安 |
|---|---|---|
| 10年点検 | 防蟻再処理・軽微な補修など | 約20万〜40万円 |
| 20年点検 | 外壁・屋根塗装、シーリング、防蟻など | 約80万〜200万円 |
| 30年点検 | 再塗装・防水再施工など | 約100万〜250万円 |
※ 数値はあくまで一般的な目安で、建物仕様・劣化状況・選択する工事範囲により大きく変動します。
合計すると、30年間のメンテナンス費用は200万〜500万円程度の幅で考えておく方が多いかなと思います。「思ったよりかかる」と感じるかもしれませんが、長く住み続ける住宅では現実的な金額感です。20年目の100万円だけを見ず、30年・40年の合計で見ると、保証延長の価値も判断しやすくなりますよ。
20年点検を断るべき?保証と費用のバランスをどう考えるか
「20年点検は断ることができるのか」「受けない選択はあり得るのか」。この疑問をお持ちの方も多いかなと思います。結論から言うと、点検自体を受けることを強制されているわけではありませんが、受けないことで保証延長ができなくなる点を理解した上で判断することが重要です。
20年点検を受けないとどうなるか
まず整理しておきたいのは、「20年点検を断る」とはどういう意味かです。積水ハウスの定期点検そのものは、基本的に断っても法律的なペナルティはありません。ただし、点検を受けない・指定工事を実施しないことで、ユートラスシステムによる保証延長の条件を満たせなくなる可能性が高いというのが現実です。
保証延長を希望しない場合、または建替えや売却を検討している場合は、「断る」という判断もあり得ます。一方、「家を長く使い続けたい」「万一の雨漏りや構造トラブルに備えたい」という方にとっては、保証延長を受けるメリットが大きいと言えます。
20年点検を「断る場合」の主な判断条件
- 近い将来(5〜10年以内)に建替えを検討している
- 売却前提で、修繕費用をかけるより価格を下げる方針にした
- 保証延長よりも自分で業者を選んで安価にメンテしたい
- 既に複数の業者で見積もりを取り、費用対効果が見合わないと判断した
重要なのは「断る=問題」ではなく、「断った場合の結果(保証が切れる)を理解した上で判断する」ことです。「なんとなく断った」「費用が高かったから断った」という判断だと、後から思わぬトラブルが起きたときに後悔しやすくなります。
20年点検を受けない場合の外部業者活用
「積水ハウスの指定業者ではなく、自分で信頼できる業者を探してメンテしたい」という方もいらっしゃいます。外部業者を活用する場合のポイントを整理しておきますね。
| 検討項目 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 外壁塗装・シーリング | 外部塗装業者に依頼可能 | 積水ハウス指定材料でない場合、保証外になる可能性あり |
| 屋根工事 | 外部業者でも施工可能 | 構造に関わる部分は保証条件の確認が必要 |
| 防蟻処理 | 外部業者でも対応可能 | 保証延長との関係は要確認 |
| 給排水管洗浄 | 設備会社への依頼が一般的 | 保証への影響は比較的小さいことが多い |
※ 上記は一般的な傾向です。保証への影響は個別の契約内容により異なりますので、積水ハウスのカスタマーズセンターにご確認ください。
外部業者を使う場合は、「積水ハウスの外壁仕様に精通した業者かどうか」を確認することが特に重要です。ダインコンクリートやベルバーンといった特殊外壁は、通常の塗装業者が扱い慣れていないケースもあります。外壁の特徴については積水ハウスの外壁の種類と選び方もご参照ください。
宅建士マコトより:外部業者選びで失敗しやすいのが「価格だけで比較してしまう」ことです。積水ハウスの仕様書や引き渡し書類を持参して、「この工事をやってもらえるか」を具体的に相談できる業者かどうかを確認するようにしましょう。
断るかどうかの判断フロー
「結局、断るべきかどうか」の答えは一つではありませんが、以下のような判断フローで整理すると判断しやすくなりますよ。
20年点検の判断フロー(簡易版)
- Step1:今後10〜20年、この家に住み続けるか? → 住み続ける場合はStep2へ
- Step2:保証延長のメリット(雨漏り・構造問題の保証)は必要か? → 必要なら積水ハウス指定工事を検討
- Step3:工事内容と費用の見積もりを精査。「緊急性の高い工事」と「美観・任意の工事」を分ける
- Step4:外部業者の相見積もりと比較して、費用差と保証継続のどちらを優先するかを判断
- Step5:家族と「家の将来設計(建て替え・売却・継承)」を話し合ってから最終決定
この流れを踏まえることで、「なんとなく提案を受けてしまった」「なんとなく断ってしまった」という後悔を防ぎやすくなります。積水ハウスは長期間のお付き合いになるメーカーなので、担当者に率直に疑問を投げかける関係を作っておくことも大切ですよ。
20年点検の見積確認と費用準備のポイント
20年点検後の見積書を受け取ると、多くの方が金額の大きさに驚いてしまいます。ここでは、見積書を正確に読む方法と、費用を無理なく準備するための考え方をお伝えします。
見積書を精査するための基本ステップ
見積書を受け取ったときに、「高い・安い」の感覚論で判断してしまうのは避けたいところです。以下のステップで、内容を一つずつ確認していくことをおすすめします。
見積書精査の3ステップ
- Step1 工事の必要性を分類する:「保証延長に必須の工事」「状態から見て緊急性の高い工事」「任意・美観目的の工事」の3つに分けてリスト化する
- Step2 単価・数量の妥当性を確認する:足場代・塗料のグレード・シーリング延長などは単価と数量を確認。「なぜこの数量になったのか」を担当者に説明してもらう
- Step3 優先度の低い工事を一旦外して再見積もりを依頼する:任意工事を外したバージョンの見積もりを出してもらうことで、総額をコントロールできる場合がある
見積書に「諸経費」「管理費」として一定割合が計上されているケースもあります。これが工事費用の何パーセントになっているかも確認するポイントです。提案書=最終確定ではないという意識を持って、遠慮せずに質問・交渉しましょう。
20年メンテ費用を事前に積み立てる考え方
「20年点検で突然100万円の出費になるのは困る」という方は多いです。事前に準備しておくことで、慌てずに判断できます。一般的な考え方として、住宅のメンテナンス費用として毎月1〜2万円程度を積み立てておく方法があります。
| 積立額(月) | 20年間の積立総額 | 主に対応できる費用 |
|---|---|---|
| 月1万円 | 240万円 | 20年点検の有料工事 + 設備更新の一部 |
| 月1.5万円 | 360万円 | 20年・30年点検の費用 + 設備更新全般 |
| 月2万円 | 480万円 | 20年・30年・40年のメンテ費用をカバーしやすい |
※ 数値はあくまで参考の目安です。実際の費用は建物の状況・選択する工事範囲によって異なります。
積水ハウスの30年間メンテナンス総額は、外壁・屋根・設備を含めると400〜600万円程度を見込んでおく方が現実的かなと思います。「いくら必要か」がわかると、「いつからいくら積み立てるか」が逆算できるので、ぜひ早いタイミングで住宅ローンと合わせて試算しておくことをおすすめしますよ。
「費用の考え方をもっと詳しく」という方は、積水ハウスの坪単価と総額の目安も参考にしてみてくださいね。
注意:積み立てはあくまで任意の資金計画です。具体的な資金計画・ローン設計は、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンの担当者にご相談ください。
積水ハウス20年点検で後悔しないための判断軸
ここからは、私マコトが宅建士としてお伝えしたい「20年点検の費用」の判断軸についてまとめていきます。数字だけで判断しないことが、結果として後悔しない選択につながりますよ。
特に大事なのは、「保証」「工事範囲」「業者選び」「将来の住まい方」をセットで考えること。どれか一つだけを切り取って判断すると、あとで後悔しやすいです。
保証延長を受けるべきか見極めるポイント
ユートラスシステムによる保証延長は、とても魅力的な制度です。ただ、全員が延長した方がお得になるわけではないのも事実。迷うのは当然かなと思います。
判断の軸として、まず意識したいのは次の3つです。
長く住み続ける予定かどうか
20年点検のタイミングで、「この家にあと20年以上住みたい」「子どもや孫の世代にも引き継ぎたい」という方であれば、保証延長のメリットは相対的に大きくなります。構造躯体と雨水浸入部分の保証が続くのは、長期視点で見ると大きな安心材料ですよね。
メンテナンス工事の内容に納得できるか
保証延長を受けるために必要な工事の内容・金額に納得できるかどうかも重要です。項目ごとの意味や必要性をしっかり確認し、「なぜこの工事が必要なのか」を自分の言葉で説明できる状態を目指したいところです。
売却・建替えを視野に入れているか
一方で、近い将来に売却や建替えを検討している場合、100万円単位の工事費を投じて保証を延長するメリットは限定的になります。資産価値として回収できる見込みがあるのか、冷静に検討したいポイントですね。
積水ハウス指定工事と外部業者の違い
20年点検のあと、「提案された金額が高いから、別の業者に頼みたい」と考える方も多いです。この判断、実は結構デリケートなんですよ。
まず押さえておきたいのは、外部業者に工事を依頼すると、ユートラスシステムによる保証延長の条件を満たせなくなる可能性があるという点です。費用だけを見れば外部業者の方が安くなる傾向はありますが、保証という無形の価値を手放すことになるかもしれません。
| 項目 | 積水ハウス指定工事 | 外部専門業者 |
|---|---|---|
| 費用 | 比較的高め | 条件次第で安くなる傾向 |
| 品質の担保 | 自社基準で統一 | 業者選びに依存 |
| ユートラス保証延長 | 対象 | 対象外となる可能性 |
| 積水ハウスとの窓口 | そのまま継続 | 変わる可能性 |
※ 表の内容は一般的な傾向の目安です。個別の契約条件は担当窓口にご確認ください。
大切なのは、「費用が安い方を選ぶ」ではなく「保証を継続するか、費用を優先するかを、自分の家族の事情に照らして決める」という姿勢です。答えは人それぞれで構いません。
宅建士マコトより:ここだけは確認してください
外部業者で工事をする場合は、事前に「ユートラスシステムの保証はどうなるのか」を積水ハウスのカスタマーズセンターに確認してください。
見積もりで確認したい項目

20年点検後に受け取る見積書は、金額だけ見て判断するのはもったいないです。項目ごとの内訳と工事の必要性を一つずつ見ていきましょう。ここは面倒でも、未来の後悔を防ぐ作業です。
見積書で確認したい項目の例
- 外壁塗装:使用塗料のグレード・耐久年数
- シーリング:打ち替えか増し打ちか
- 屋根:塗装か葺き替えか・仕様
- 防蟻:使用薬剤・保証年数
- 防水:対象部位・下地補修の有無
- 足場:単価・必要日数
- 諸経費:何%計上されているか
特に注目したいのは、「必須の工事」と「推奨の工事」の切り分けです。雨漏りや構造に直結する工事は優先度が高い一方、美観中心の工事は後回しにできる場合もあります。気になる項目は遠慮なく担当者に質問してくださいね。
複数の積水ハウスオーナー向けの事例を見ると、「最初の提案から不要な項目を外し、保証に必要な項目だけに絞ったら、総額が数十万円単位で下がった」というケースもあります。提案書=確定見積もりではない、という感覚を持っておくと冷静に対応できますよ。
展示場・相談前にやっておきたい準備
「20年点検を目前にして、リフォーム相談や建替えを検討している」という方もいらっしゃるかなと思います。積水ハウスの担当者や展示場に相談に行く前に、いくつか準備をしておくと話がスムーズになりますよ。
事前にやっておきたい準備
- 現在の保証書・引渡し時の書類一式を手元にそろえる
- これまでの点検履歴・工事履歴を時系列でまとめる
- 気になっている症状(ひび・水染み・結露など)を写真で撮っておく
- 「家族が今後この家にどのくらい住む予定か」を共有する
- 希望するメンテナンス予算の上限を家族で話し合っておく
準備をした上で相談に臨むと、「提案されるままに話が進んでしまった」という状況を防ぎやすくなります。わからないことは「もう一度確認させてください」と言える関係性を持っておくことが、後悔しない判断につながりますよ。
展示場・相談前の一般的な準備については、積水ハウスの展示場に行く前に確認したいこともあわせて参考にしてください。
よくある質問
Q. 積水ハウスの20年点検の費用は実際いくらくらいかかりますか?
点検そのものは原則無料ですが、保証延長(ユートラスシステム)のために必要な有料工事の総額は一般的に約80万〜200万円程度が目安とされています。外壁塗装・シーリング打ち替え・屋根塗装・防蟻処理などが含まれることが多いです。ただし建物の大きさや劣化状況、選択する工事範囲によって大きく変動します。担当者に詳細な見積もりを取って確認してください。
Q. 積水ハウスの20年点検は断ることができますか?
法的に強制されているものではないため、断ることは可能です。ただし、点検を受けない・積水ハウス指定工事を実施しないと、ユートラスシステムによる保証延長ができなくなる可能性が高いです。建替えや売却を近く予定している場合、または自分で外部業者を手配したい場合などは断る判断もあり得ます。保証継続を希望する場合は、積極的に受けることをおすすめします。
Q. 外部業者に工事を依頼するとどうなりますか?
外部業者での工事は、一般的にユートラスシステムの保証延長条件を満たせなくなる可能性があります。コストを下げる効果はある一方、積水ハウスの保証が終了するリスクがあります。「保証を継続するか・費用を優先するか」を自分の住まいの将来計画に照らして判断するのが重要です。事前に積水ハウスのカスタマーズセンターに「外部業者で工事をした場合の保証への影響」を確認することを強くおすすめします。
Q. ユートラスシステムとはどんな制度ですか?
ユートラスシステムは積水ハウスの長期保証延長制度です。初期30年の保証終了後も、定期的な有料点検と指定の有料メンテナンス工事を実施することで、構造躯体と雨水浸入防止部分の保証をさらに10年ごとに延長できます。永年保証へとつながる仕組みですが、条件は商品・時期により異なりますので、引き渡し時の保証書類とカスタマーズセンターにご確認ください。
Q. 見積書が高いと感じた場合、交渉することはできますか?
見積書は最終確定ではなく、内容の精査・交渉は可能です。「必須の工事」と「任意・美観目的の工事」を分けて、任意の工事を外した再見積もりを依頼することで総額を調整できるケースがあります。また、工事の必要性・単価・数量の根拠を担当者に説明してもらうことも大切です。遠慮せず質問・相談することが、納得感のある判断につながります。
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最初の接触方法で交渉条件が変わるケースは珍しくありません。