こんにちは。積水ハウス検討ガイド、運営者のマコトです。
「積水ハウスのデザインオフィスって何ですか?」「価格はどのくらい変わるんでしょう?」という質問を、検討中のお客さまからよくいただきます。調べようとしても、公式サイトには詳しい価格が載っていないし、標準商品との違いもよくわからない……そう感じている方は多いのではないでしょうか。
デザインオフィスは積水ハウスが展開するプレミアム住まいづくりの仕組みであり、「商品グレードが上がる」というよりも「担当チームのレベルと設計の自由度が変わる」という点が核心です。費用面でも、まったく影響がないとはいえませんが、単純に「高い」「安い」で語れるものでもありません。
この記事では、宅建士として多くの住宅検討事例に携わってきた私が、デザインオフィスの仕組み・標準商品との違い・価格への影響・そして選ぶときの判断軸を、できるかぎりわかりやすくお伝えします。
この記事を読むとわかること
- デザインオフィスが積水ハウスの標準商品と何が違うか
- デザインオフィスを選んだ場合の価格への影響と目安
- 展示場で実物を確認するための具体的なポイント
- デザインオフィスが向いている人・標準仕様で十分な人の見分け方
積水ハウスデザインオフィスとは何か、価格への影響を理解する
まず「デザインオフィスとは何か」を正確に理解することが、価格や選択肢を考えるうえでの出発点になります。ここを誤解したまま検討を進めると、展示場での会話がかみ合わなくなることもあるので、ていねいに見ていきましょう。
デザインオフィスが標準商品と違う理由
積水ハウスのデザインオフィスは、いわゆる「別の商品ライン」や「上位グレードのシリーズ」ではありません。正確には、積水ハウスの中から選び抜かれたスペシャリストチームが担当する、高度な設計・コーディネートサービスの仕組みです。
通常の積水ハウス注文住宅では、営業・設計士・インテリアコーディネーターがそれぞれ担当します。デザインオフィスでは、これらに加えてエクステリアデザイナーとコンストラクター(現場責任者)が専任チームを組み、プロジェクトを一貫してサポートする体制となっています。
つまり、「デザインオフィス=チームの質と設計の深さが変わる仕組み」であり、使用できる構造や工法が根本的に変わるわけではありません。シャーウッド(木造)でも鉄骨造でも、デザインオフィスの担当になる可能性はあります。
積水ハウスの公式サイトによると、デザインオフィスは「積水ハウスの様々な職種・職域のスタッフから選び抜かれた精鋭で構成」されており、「豊富な知識と経験、そして卓越したスキルを持つスペシャリスト」が担当します。全国各地にデザインオフィスの拠点が設けられており、専用のポートフォリオやモデルハウスを持つ地域もあります。
5人のスペシャリストチームで何が変わるか

デザインオフィスの最大の特徴は、5つの専門職が一つのチームとして動くことです。それぞれの役割と、標準対応との違いを整理しておきます。
| 役割 | デザインオフィスでの特徴 |
|---|---|
| プロジェクトマネージャー | 積水ハウス内でもトップクラスの営業職。資金計画・土地選びから竣工まで一貫サポート |
| デザイナー | 一級建築士の中でも上位約8%のチーフアーキテクト。設計力と技術を総合的に統括 |
| インテリアコーディネーター | 家具・照明・素材のコーディネートを邸宅全体のコンセプトから提案 |
| エクステリアデザイナー | 庭・アプローチ・ガレージなど外構まで含めた一体設計 |
| コンストラクター | 特に経験豊富な現場責任者が施工・品質管理を担当 |
ここで注目したいのが「チーフアーキテクト」です。積水ハウスには約3,000名以上の一級建築士が在籍しており、そのうちチーフアーキテクトの称号を持つのは約350名(全体の上位8%程度)とされています。資格は2年ごとに更新される仕組みで、常に高い水準が維持されています。
このクラスの設計士が担当することで、空間の使い方・採光・動線・意匠性など、設計の細部へのこだわりが変わる傾向があります。「こういう空間にしたい」という抽象的なイメージを具体的な設計に落とし込む力が、通常の担当者より高いケースが多いといえます。
チーフアーキテクトへの指名料は基本的に発生しないとされています(設計費は建物本体価格に含まれる形が一般的です)。ただし、特殊な構造や高度に複雑なデザインを要する場合は、見積もりに影響する可能性があります。契約前に必ず営業担当者に確認してください。
デザインオフィスを選べる条件と注意点
デザインオフィスは誰でも最初から選択できるわけではなく、いくつかの実態的な条件があります。ここ、意外と知らない方が多いので確認しておきましょう。
まず、デザインオフィスへのアクセス方法は主に2つです。一つは、展示場や相談窓口でデザインオフィス担当のスタッフと出会うケース。もう一つは、チーフアーキテクトに相談できる機会を自分から求めるケースです。
後者については、積水ハウスの展示場でアンケートを記入した後の流れや、積水ハウスの紹介制度を活用した経路から、チーフアーキテクト担当のスタッフに出会いやすいとされています。
デザインオフィスの担当チームは全国に設けられていますが、拠点によって規模や対応できる設計士のラインナップが異なります。地域によっては「チーフアーキテクトへのアクセスに時間がかかる」こともあるため、早い段階から担当窓口に確認しておくことをおすすめします。
また、デザインオフィスは「一定規模以上の邸宅」「設計の自由度が高い案件」を主なフィールドとする傾向があります。小さな規模の住宅や、ある程度の商品の枠内で完結する案件では、標準の設計士が対応するケースも多いようです。予算や希望する住宅の規模を事前に整理しておくと、相談がスムーズになります。
設備・仕様のグレード差と費用の目安

デザインオフィスを選ぶと「費用が変わるか」という点は、多くの方が最も気になるところだと思います。率直にお伝えすると、チームが変わること自体での直接的な追加費用は基本的に発生しないとされています。一方で、実際の費用が変わりやすい理由があります。
それは、デザインオフィスの設計士が手がける住宅は、設計の自由度と完成度を高める方向で進むことが多いためです。具体的には以下のような要素が重なりやすい傾向があります。
- 外壁材にダインコンクリートやベルバーンなどの上位グレード素材を採用する
- 吹き抜けや大開口、中庭など構造的に手間のかかる空間設計を採用する
- 外構計画が邸宅全体と一体でデザインされるため、外構費用が高くなりやすい
- インテリアコーディネートの範囲が広がり、家具・照明なども含めたトータルコストが増える
あくまで一般的な傾向として、デザインオフィスが担当する邸宅の坪単価は100万円を超えるケースが多いとみられます(条件・規模・仕様により大きく異なります)。積水ハウス全体の坪単価が75〜120万円前後とされる中で、デザインオフィスが担当する案件は上位の価格帯に集中しやすいといえます。ただし、これはあくまで参考値であり、シンプルな設計のデザインオフィス邸宅であれば、必ずしも最高価格帯になるとは限りません。
坪単価の計算式や総額の考え方については、積水ハウスの坪単価と総額の計算方法の記事で詳しく解説しています。この記事では「デザインオフィスを選んだ場合の費用変化の要因」に絞って説明します。
💰 宅建士マコトより
デザインオフィスを選ぶと設計の自由度が上がる反面、仕様グレードが上がることで建物価格が増えやすくなります。少しでも費用を軽減したい方は、相談ルートの選び方も重要です。
オーナー紹介ルート経由なら建物価格の3%以上の割引が期待できます。例えば、3000万円なら約90万円、4000万円なら約120万円の割引が期待できるため、デザインオフィスによる仕様グレードアップの費用も実質的に軽減できる可能性があります。
シャーウッドと鉄骨造での選択肢の違い
デザインオフィスはシャーウッド(木造)・鉄骨造のどちらでも対応しているとされています。ただし、構造による設計の特性の違いは理解しておいたほうがよいです。
シャーウッドは木の温もりや有機的なデザインが得意で、勾配屋根や木を活かした空間づくりに強みがあります。一方、鉄骨造は大スパンや大開口、モダンでシャープなフォルムが実現しやすいという特徴があります。デザインオフィスのポートフォリオには、どちらの構造を使った実例も掲載されており、目指す住まいのイメージによって選択肢が変わります。
積水ハウスの標準仕様一覧やノイエの標準仕様と比較すると、デザインオフィスでは標準の枠を超えたカスタマイズが積極的に行われる点が大きな違いです。標準仕様の延長ではなく、「設計そのものをゼロから組み上げる」という感覚で臨む必要があります。
ここだけは確認してください:展示場でデザインオフィスについて相談する際は、「シャーウッドと鉄骨造のデザインオフィス事例を両方見たい」と伝えると、より多くの実例を見せてもらえます。構造の違いが設計の可能性にどう影響するかを、具体的な事例で確認することが大切です。
積水ハウスデザインオフィス価格で後悔しない判断軸と展示場活用法
デザインオフィスの仕組みを理解したら、次は「自分に合っているかどうか」を判断するステップです。展示場の活用法と、実際の選択基準を整理します。
展示場でデザインオフィスを実際に確認する方法

デザインオフィスの実物を確認するには、全国各地に設けられた「デザインオフィス」の拠点を訪問するのが最も確実です。積水ハウスの公式サイトから、都道府県別に拠点が検索できます。
通常の住宅展示場モデルハウスとは異なり、デザインオフィスのポートフォリオには「実際に建てられた邸宅の事例」が豊富に掲載されています。設計の質感や空間づくりの方向性は、こうした実例写真を見ることで具体的なイメージがつかみやすくなります。
また、展示場に行く前に確認しておきたいことの記事でも触れていますが、展示場訪問の前に「自分がどんな空間を求めているか」をある程度言語化しておくと、担当者との会話がより具体的になります。
デザインオフィスの拠点は、一般的な住宅展示場とは別の場所に構えているケースがあります。事前に電話やウェブで確認・予約してから訪問すると、チーフアーキテクトや専任スタッフと直接話せる機会を得やすくなります。
標準商品と比較するための展示場チェックポイント
デザインオフィスと標準商品を実際に比較するために、展示場で確認しておきたいポイントを整理します。迷うのは当然ですが、見るべき視点を持っておくと判断しやすくなりますよ。
- 設計の自由度:標準仕様の枠組みの中で設計するのか、それとも間取りや素材をゼロから組み上げるのか
- 外壁・屋根材の選択肢:外壁材の種類・グレードがどこまで対応可能か
- インテリアのコーディネート範囲:家具・照明・建具まで含めたトータルプランニングが可能かどうか
- 外構計画の一体性:建物と外構を一体でデザインできるか、別々の担当になるか
- 担当設計士のランク:チーフアーキテクトが担当するのか、通常の設計士が担当するのかを確認する
これらの点を踏まえて、積水ハウスの標準仕様との違いを自分の要望と照らし合わせると、デザインオフィスが必要かどうかが見えてきます。
営業担当との相談で押さえるべきポイント
展示場でデザインオフィスについて相談する際、確認しておきたい質問があります。聞き漏らしがちなポイントなので、ぜひメモしておいてください。
ここだけは確認してください:①チーフアーキテクトが担当になるかどうか、②設計費用が標準と変わるかどうか、③デザインオフィスの実例(完成邸宅)を見学できるかどうか、④外構設計との一体提案が可能かどうか——この4点を最初に確認することで、その後の商談がスムーズになります。
また、デザインオフィスの担当になった場合でも、最終的な費用は仕様・規模・設計の複雑さによって大きく変わります。「デザインオフィス担当だから必ず高い」とは限らず、シンプルな設計であれば比較的抑えられる可能性もあります。見積もりを出してもらう段階で、標準商品との具体的な差額を確認することが重要です。
どんな人にデザインオフィスが向いているか
デザインオフィスが特に向いていると考えられるのは、以下のような方です。
- 「こういう空間にしたい」というビジョンや強いこだわりがある
- 間取りや外観を既存の商品の枠にとらわれずに設計したい
- 外構・庭・エントランスも含めた邸宅全体のトータルデザインを求めている
- 建物の予算として5,000万円以上を視野に入れている(あくまで傾向として)
- 設計プロセスそのものを楽しみたい・設計士と深く対話しながら住まいをつくりたい
一方で、「外観はシンプルでいい」「積水ハウスの標準仕様の中で選びたい」「コスパよく建てたい」という方は、必ずしもデザインオフィスに拘る必要はないかもしれません。
デザインオフィスの担当になるかどうかは、必ずしも「申し込めば全員対応可能」というわけではなく、担当エリアや相談の内容・規模感によって変わります。まずは積水ハウスの窓口に問い合わせて、デザインオフィスの担当と話せる機会をつくることが第一歩です。
標準仕様で十分なケースとコスパの考え方
デザインオフィスが「必要ない」ケースについても、正直にお伝えします。すべての人にデザインオフィスが最適というわけではありません。
たとえば、積水ハウスの標準仕様の中でも、外壁材・建具・設備はある程度の幅から選ぶことができます。「特別な設計よりも、住みやすい機能性を重視したい」「家族の生活動線を整えることが優先」という方は、標準商品の範囲で十分な場合も多いです。
コストパフォーマンスの観点では、デザインオフィスを選ぶことで設計の自由度は上がりますが、その分「仕様が上振れしやすい」リスクもあります。設計プロセスが深くなるほど「このオプションも入れたい」という追加要望が生まれやすく、最終的な費用が予算を超えるケースも少なくありません。
予算管理の観点から、坪単価と総額の計算方法を事前に理解しておき、デザインオフィスとの相談段階から予算の上限を明確に伝えることが大切です。
ここだけは確認してください:デザインオフィスに相談する際は、最初から「予算の上限」を明示してください。「〇〇万円以内でデザインオフィスとしてどこまで対応できるか」を聞くことで、実現可能な範囲が見えてきます。予算を曖昧にしたまま打ち合わせを重ねると、後から「想定より高くなってしまった」という後悔につながりやすいです。
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よくある質問
Q. デザインオフィスに依頼すると費用は必ず上がりますか?
チームへの指名料は基本的に発生しないとされています。ただし、デザインオフィスが担当する案件は設計の自由度が上がり、上位グレードの仕様や外構計画が一体で進むケースが多いため、結果的に費用が高くなる傾向があります。あくまで仕様・規模次第で、必ずしも一律に高額になるとは限りません。条件については担当者に直接確認することをおすすめします。
Q. チーフアーキテクトを指名することはできますか?
直接指名という形は難しいケースもありますが、デザインオフィスの窓口に問い合わせてチーフアーキテクト担当を希望する旨を伝えることは可能です。また、紹介制度を活用して担当のつながりから出会う方法もあります。エリアや時期によって対応できる設計士が異なるため、早めに確認することが大切です。
Q. デザインオフィスはシャーウッドでも対応していますか?
はい、シャーウッド(木造)でもデザインオフィスの担当チームが対応しているケースがあります。公式サイトのポートフォリオにもシャーウッドを用いた邸宅の実例が掲載されています。鉄骨造との設計上の特性の違いを踏まえながら、自分の希望する空間に合った構造を検討するとよいでしょう。
Q. デザインオフィスの実例を見学することはできますか?
積水ハウスの公式サイトにデザインオフィスのポートフォリオが公開されており、全国各地の実例を写真で確認することができます。また、各地のデザインオフィス拠点を訪問することで、担当者と実例について詳しく話を聞く機会が得られます。実際の完成邸宅見学については、担当窓口に相談してみてください。
Q. 標準の積水ハウスとデザインオフィスを比較するにはどうすればいいですか?
まず通常の展示場で標準商品を体感し、その後デザインオフィスの拠点または担当者に相談するのがおすすめです。標準仕様で提案してもらった場合とデザインオフィスで設計した場合の概算見積もりを両方取ることで、具体的な差額を把握しやすくなります。自分の優先事項(費用・設計自由度・デザイン性)を整理してから比較すると判断しやすいです。
まとめ:積水ハウス デザインオフィスの価格と選び方
積水ハウス デザインオフィスについて、整理しておきましょう。
デザインオフィスは「商品グレードの上位版」ではなく、チーフアーキテクトをはじめとする精鋭5職種がチームを組み、設計の自由度と完成度を高める仕組みです。チームへの直接的な指名料は基本的に発生しませんが、担当案件は高仕様・高自由度の設計になりやすいため、費用が上振れしやすい傾向があります。
シャーウッド・鉄骨造いずれでも対応しており、構造の特性によって実現できる設計の方向性が異なります。外構・インテリアを含めた邸宅全体のトータルデザインを求める方、設計プロセスにこだわりたい方に向いているといえます。
一方、標準仕様の範囲で十分なこだわりが実現できる方、費用を抑えることを優先する方は、必ずしもデザインオフィスを選ぶ必要はありません。大切なのは「自分が何を求めているか」を明確にしたうえで、デザインオフィスの担当者と具体的な相談を重ねることです。
相談に進む前に、標準仕様の内容や坪単価の計算方法を理解しておくと、展示場での会話がより深まります。後悔のない住まいづくりのために、情報をしっかり整理してから臨んでください。
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