こんにちは。積水ハウス検討ガイド、運営者のマコトです。
「三井ホームを調べていると、セレクト・オーダー・プレミアムという言葉が出てきて、違いがよくわからない」——そんな声をよく聞きます。複数のグレードが並んでいると、どこから比較すればいいのか迷いますよね。
この記事では、三井ホームの3つのグレード構造を整理した上で、最上位グレードである「プレミアム(PREMIUM)」の特徴・坪単価の目安・向き不向きを宅建士の視点でまとめました。スカイラナイや吹き抜けLDKといった空間の実例にも触れながら、積水ハウスとの比較視点も加えています。
この記事を読むとわかること
- 三井ホームのセレクト・オーダー・プレミアムの3グレードの違い
- プレミアムならではの複合構造・厳選自然素材・建築家協働の内容
- プレミアムの坪単価(情報源で大きな幅がある点を含めた整理)
- プレミアムが向いている人と積水ハウスとの比較の視点
プレミアムとは?セレクト・オーダーとの違い
プレミアムの特徴を理解するには、他の2グレードとの比較から入るのが一番わかりやすい出発点です。まずグレード全体の構造を整理してから、プレミアム固有の特徴に進みます。
三井ホームの3つのグレードとその違い

三井ホームの住宅商品は「セレクト(SELECT)」「オーダー(ORDER)」「プレミアム(PREMIUM)」の3階層に整理されているとされています。それぞれの特徴と坪単価の目安(情報源によって差があります)を整理します。
| グレード | 設計タイプ | 坪単価の目安 | 設計の自由度 |
|---|---|---|---|
| セレクト(SELECT) | 規格型(セミオーダー) | 80万円台〜(目安) | 約100プランから選択 |
| オーダー(ORDER) | 完全自由設計(標準) | 87万円台〜(目安) | 標準仕様内で自由に設計 |
| プレミアム(PREMIUM) | 最上位フルオーダー | 110万円台〜(目安、200万円に達する例も) | 構造・素材・設計に制限なし |
セレクト(SELECT)は、2023年に正式ラインナップに加わった規格型商品です。専門家が厳選した約100プランの間取りから選び、外観・内装もあらかじめ設定されたパターンから選択する形式で、設計プロセスの効率化によって価格を抑えているとされています。品質を下げているのではなく「選択肢を絞って効率化する」という設計方針であり、三井ホームのプレミアムモノコック構法の性能はそのまま維持されているとされます。予算を抑えながら三井ホームの品質を得たい方に向いている選択肢です。
オーダー(ORDER)は、標準的な完全自由設計の商品とされています。選択肢が豊富でハイグレードな仕上げを選びやすく、天井高が2.6mを標準としているという情報もあります(多くの他社は2.4m)。標準仕様のままでも開放感を感じやすい設計になっているとされ、こだわりを持ちながらも費用を管理しやすいグレードと言えます。
プレミアム(PREMIUM)は、三井ホームの最上位グレードです。後述する通り、構造・工法に制限がなく、建築家との協働によるフルオーダー設計と厳選自然素材の使用が特徴とされています。
宅建士として一つ加えると、グレード選びで最初に確認したいのは「自分に必要な自由度がどのくらいか」です。セレクトで十分なケースもあれば、どうしてもプレミアムが必要なケースもあります。「坪単価を比べてから決める」のではなく、「やりたいことを整理してからグレードを決める」という順序が後悔の少ない選び方につながります。
プレミアムならではの構造と素材の自由度

プレミアムが他のグレードと大きく異なるのは、構造・工法・素材の制限がない点です。この「制限のなさ」が、プレミアムの付加価値の核心です。
複合構造が可能:通常の三井ホームの商品はプレミアムモノコック構法(2×6木造工法)を基本としていますが、プレミアムでは1階をRC(鉄筋コンクリート)造・2階を木造にする複合構造なども可能とされています。重厚感のあるRC造の意匠と木の温かみを1棟の中で組み合わせる設計、あるいは地下室を持つ住まいといった、他のグレードでは難しい構造の自由度がプレミアムの特徴です。
厳選された自然素材:越前和紙・北木石・栗の一枚板といった自然素材が使用されるとされています。これらは大量生産になじまない素材であり、1棟ごとに職人が仕上げる部分も多いとされます。「量産品では得られない風合いと質感」を求める方には、セレクトやオーダーでは物足りない部分をプレミアムが補える可能性があります。
建築家との協働設計:専門チームや建築家が設計プロセスに加わることで、施主のイメージを高い次元で実現する体制が整えられているとされています。「感性豊かな邸宅」「唯一無二の空間」という表現がプレミアムによく使われるのは、このオーダーメイドの協働設計による個別性の高さがあるからです。
ただし、建築家との協働やカスタム素材の使用は、それ相応の設計期間と費用を伴います。プレミアムで建てたいと思ったら、早めに担当窓口に相談し、設計のプロセス・期間・費用感についての情報を集めてから判断することをおすすめします。「こだわりの量」に見合った時間と予算の確保が前提です。
プレミアムの空間提案と実例
プレミアムの実例として、住宅メディアや三井ホームの公式情報でよく取り上げられる空間の傾向を整理します。具体的な施主の体験談ではなく、傾向として参考にしてください。
スカイラナイを組み合わせた2階LDK:スカイラナイ(2階のプライベートバルコニー)と開放的な2階リビングを組み合わせた実例が見られます。プレミアムでは内外のデザインを一体的に高い品質で設計できるため、ラナイとLDKの連続感をより精度高く実現しやすいとされています。三井ホームのラナイ・スカイラナイの詳細は三井ホームのラナイ・スカイラナイの特徴と実例でも詳しく解説しています。
吹き抜けLDK:1〜2階を貫通する吹き抜けとハイサイドライトを組み合わせた開放的なリビングも、プレミアムの実例でよく見られます。複合構造が可能なプレミアムでは、通常の2×6工法より大きなスパンの開口部を設計できるケースもあるとされています。吹き抜け・勾配天井の設計の仕組みについては三井ホームの吹き抜け・勾配天井の特徴と断熱で詳しく解説しています。
ギャラリースペース:絵画・彫刻・コレクションを展示するための専用スペースを住宅内に設けた実例もあります。壁面の素材や照明計画を作品に合わせて設計するなど、美術館のような演出が住まいの中に組み込まれた事例として紹介されることがあります。
これらはあくまで実例の傾向であり、プレミアムで「同じような空間になる」とは限りません。完全フルオーダーであるため、施主のイメージと設計チームのプロセスによって千差万別の住まいが生まれます。実際の事例は三井ホームの展示場や建築家との面談の中で確認するのが一番です。
プレミアムモノコック構法との関係
「プレミアムモノコック構法」と「プレミアムグレード」は名前が似ているため混同されがちですが、別々の概念です。ここは整理しておいてください。
プレミアムモノコック構法は、三井ホームが採用する2×6(ツーバイシックス)工法の総称です。外壁・床・屋根の6面を面材パネルで一体構成する工法で、高断熱・高気密・高耐震を実現しやすい構造とされています。セレクト・オーダー・プレミアムのどのグレードでも、木造パネル工法を採用する場合の基本はプレミアムモノコック構法です。
プレミアムグレードは、この工法の「制約を外せる」グレードです。RC造との複合構造など、プレミアムモノコック構法(木造2×6)の枠を超えた設計が可能になります。逆にいえば、セレクトやオーダーはプレミアムモノコック構法の性能を最大限に活かす前提での設計、プレミアムはその前提自体を変えられる自由度を持つ、という整理になります。
ここだけは確認してください——「プレミアムグレードを選べばプレミアムモノコック構法の性能がさらに高まる」わけではありません。プレミアムモノコック構法は他のグレードでも同様に採用されており、性能水準は共通です。プレミアムグレードの付加価値は、構造・素材・設計チームの選択肢が広がることにあります。「構法の性能」ではなく「設計の自由度」が広がるグレードという理解が正確です。
プレミアムの坪単価と積水ハウスとの比較
坪単価の実態と向き不向きを整理した上で、積水ハウスとの比較の視点もお伝えします。高価格帯の検討では「正確な情報の見極め」が特に大切になります。
プレミアムの坪単価はいくら?

プレミアムの坪単価を調べると、情報源によって幅があります。2026年に入ってからの情報では110万円台〜130万円程度を目安とする記事が増えている一方、最上位仕様では200万円に達するという情報も見られます。この幅があること自体を正直にお伝えすることが大切と考えているため、整理します。
| 情報の分類 | 坪単価の範囲 | 備考 |
|---|---|---|
| 2026年の複数記事 | 110〜130万円程度 | 直近の目安として増えている水準感 |
| 一部の情報源 | 150〜200万円 | 最上位仕様・特定の時期に基づく情報 |
| 傾向分析 | 上昇傾向 | 資材費上昇を反映した見方 |
| 一部に見られる情報 | 70〜90万円 | 全グレード平均と混同の可能性あり |
なぜここまで幅があるのかについては、いくつかの理由が考えられます。プレミアムは完全フルオーダーであり、設計内容・素材・建築家への報酬・地域・オプション内容によって金額が大きく変わります。また、三井ホーム全体の全グレード平均(127万円程度という情報がある)とプレミアム固有の数字が混同されている可能性も考えられます。さらに、情報の時期が異なると(2020年以前と2024〜2026年時点では資材費が大きく異なる)数字の乖離が生じます。
情報源を総合したときの中心的な見方としては、2026年時点のプレミアムの坪単価は110万円台〜130万円程度を目安としつつ、仕様によっては150〜200万円に達することもあるという水準感とされています。ただしこれも目安であり、実際の見積もりは設計内容・仕様・地域によって異なります。
70〜90万円台という情報も一部に見られますが、他の複数の情報源との整合性が低く、プレミアム固有の坪単価ではない可能性があります。この数字を前提に予算計画を立てると、実際の見積もりとの乖離で驚くことになりかねないため注意してください。
こういうときに宅建士として申し上げたいのは、「坪単価の幅が大きい商品は、見積もり前に特定の数字を信用しすぎない」という姿勢が重要だということです。まず三井ホームの窓口に相談し、自分のプランに基づく概算を出してもらうことをおすすめします。
💰 宅建士マコトより
プレミアムのような高価格帯の住宅を検討しているなら、積水ハウスの紹介ルートも確認しておくと選択肢が広がります。本体価格が高いほど3%の絶対額も大きくなるため、早めに確認しておく価値があります。
オーナー紹介ルート経由なら建物価格の3%以上の割引が期待できます。例えば、3000万円なら約90万円、4000万円なら約120万円の割引が期待できるため、高価格帯であるほどメリットも大きくなります。
プレミアムが向いている人
プレミアムの特徴を踏まえて、「どういう人に向いているか」を宅建士の視点で整理します。断言はできませんが、判断軸として参考にしてください。
素材・意匠への強いこだわりがある人:越前和紙・北木石・栗の一枚板といった厳選素材の質感や風合いに魅力を感じる方。大量生産品ではなく「世界に1つの素材を使いたい」「住まいで職人の仕事を感じたい」という方に向いています。量産仕様のセレクト・オーダーでは実現しにくい素材の個性が、プレミアムで初めて選択肢に入ります。
構造の制約を超えた設計をしたい人:1階をRC造にしたい、地下室を作りたい、大スパンの開口部を設けたいなど、通常の2×6工法の制約を超えた設計をしたい方。複合構造が可能なプレミアムならではの選択肢です。「RC造の重厚感と木造の温かみを同じ住まいの中で実現したい」という方は、プレミアムが最も現実的な選択肢になります。
建築家との対話で設計を深めたい人:自分のイメージはあるが、それを超えた提案を建築家から受けたい方。設計士と対話しながら「思っていた以上のもの」を作り上げていくプロセス自体を楽しめる方に向いています。
予算に余裕がある人:坪単価が140万円超の水準を想定すると、延床面積50坪で総建物費が7,000万円を超えるケースも十分あり得ます。土地・諸費用を加えた総予算の余裕が前提になります。
一方で確認してほしい点もあります。プレミアムは完全フルオーダーであるため、設計プロセスに時間がかかります。「なるべく早く建てたい」「仕様決めが多いのは苦手」という方には、オーダーグレードの方が向いているかもしれません。こだわりの量・使える時間・予算のバランスを整理してから選ぶことをおすすめします。
積水ハウスの自由設計とも比較を
高価格帯の自由設計住宅を検討しているなら、積水ハウスのフリー設計とも比較することをおすすめします。「どちらが優れているか」ではなく「自分の優先事項をどちらがより実現してくれるか」という視点が重要です。
積水ハウスは鉄骨・シャーウッド(木造)の両ラインで完全自由設計が可能です。特に鉄骨ラーメン構造では柱と梁の接合部で荷重を受けるため、大開口・大スパンの設計に優れているとされています。素材・デザインへのこだわりを持つ建て主への対応実績も豊富とされており、高価格帯の比較候補として有力です。
積水ハウスの坪単価は100〜150万円(中心100〜130万円・2026年時点・目安)とされています。プレミアムの坪単価水準と重なる部分もあるため、「同じ予算でどちらが自分のイメージを実現できるか」という観点で比較すると判断しやすくなります。積水ハウスの坪単価と総額の目安については積水ハウスの坪単価と総額の目安の記事も参考にしてください。
また、三井ホームと積水ハウスを含む主要メーカーを横並びで比較した記事は積水ハウスと他社メーカーの比較でも扱っていますので、あわせて参考にしてみてください。
積水ハウスを検討している方向けに——積水ハウスには本体価格の3%以上が戻る紹介ルートがあります(建物本体価格基準・営業担当者が付く前の方が対象)。詳しくはこちらのページをご覧ください。
三井ホームプレミアムのまとめ
三井ホームのプレミアム(PREMIUM)について、グレード構造の整理から坪単価の目安、向き不向きまで見てきました。
プレミアムは三井ホームの最上位グレードで、「構造・工法の制限がない(複合構造も可能)」「建築家との協働設計」「越前和紙・北木石などの厳選自然素材」の3点が他のグレードとの大きな違いです。「感性豊かな邸宅」「唯一無二の空間」という表現が使われるのは、この3点の組み合わせから生まれる個別性の高さにあります。
坪単価は情報源によって70万円台〜200万円台という大きな幅があります。2026年時点の中心的な水準感は140万円超とされていますが、完全フルオーダーであるため仕様・設計内容によって金額が大きく変わります。担当者に概算を出してもらうことが不可欠です。
高価格帯の住まいを検討しているなら、プレミアムと並んで積水ハウスのフリー設計も比較候補に入れることをおすすめします。買い物の規模が大きいほど、複数の選択肢を見比べてから決めることが最終的な納得感につながります。
よくある質問
Q. 三井ホームのプレミアムとはどんなグレードですか?
三井ホームの最上位グレードです。セレクト・オーダー・プレミアムという3階層の最上位に位置し、構造・工法に制限がなく複合構造も可能、建築家との協働設計、越前和紙や北木石などの厳選自然素材の使用が特徴とされています。素材・意匠へのこだわりが強い方に向いているとされています。
Q. セレクト・オーダー・プレミアムの違いは何ですか?
セレクトは規格型(約100プランから選択)でコスト効率重視、オーダーは標準仕様内での完全自由設計、プレミアムは構造・素材・設計チームに制限がない最上位フルオーダーです。坪単価の目安はセレクト80万円台〜、オーダー87万円台〜、プレミアム140万円超〜とされていますが、情報源によって差があります。どのグレードもプレミアムモノコック構法の性能は共通とされています。
Q. プレミアムの坪単価はいくらですか?
情報源によって幅がありますが、2026年に入ってからの複数の情報では110万円台〜130万円程度を目安とするものが増えており、最上位仕様では150〜200万円に達することもあるとされています。完全フルオーダーのため仕様・設計内容によって金額が大きく変わります。担当者への見積もり確認が不可欠です。
Q. プレミアムではどんな空間が実現できますか?
スカイラナイと2階LDKを組み合わせた実例、吹き抜けLDKにハイサイドライトを組み合わせた空間、ギャラリースペースなどが実例として紹介されることがあります。複合構造も可能なため、通常の2×6工法より大きなスパンの開口部を設けるといった設計も可能とされています。実例は千差万別であり、三井ホームの窓口で確認するのが一番です。
Q. プレミアムはどんな人に向いていますか?
素材・意匠へのこだわりが強い方、構造の制約を超えた設計をしたい方(複合構造など)、建築家との対話で設計を深めたい方、予算に余裕がある方に向いているとされています。設計プロセスに時間がかかるため、「早く建てたい」「仕様決めが多いのが苦手」という方はオーダーグレードの方が向いているかもしれません。
最初の接触方法で交渉条件が変わるケースは珍しくありません。